山形県:四ヶ村の棚田
地形と地質の三次元イメージ : 山形県大蔵村四ヶ村(しかむら)
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「四ヶ村」とは,豊牧,滝の沢,沼の台と平林の4集落の総称です。
それぞれの集落は,「横道沢川」などに向かって傾斜する土地を利用して,,「日本の棚田百選」に認定されている「棚田」を作っています。
この棚田を構成する地質は,新第三紀中新世~鮮新世の「泥岩」や「砂岩・泥岩」です。
随所に「地すべり地形」や円弧状の「階段地形」が見られるのが特徴です。
また,棚田に隣接する台地は「大規模火砕流」なのですが,河川の浸食による開析が進み,「函状渓谷」が形成されている場所もあります。
地質図と地すべり地形分布図 : 大蔵村
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。防災科学技術研究所の「地すべり地形分布図(出典,下記)」を表示します。

防災科学技術研究所から公開されている「地すべり地形分布図」を参照すると,「四ヶ村の棚田」は,「地すべり移動体」の上に作られているように思われます。
ただし,記録を探しても,最近発生したという地すべりの記録は見つからないので,現在は安定していると思われます。
【現場写真] 四ヶ村の棚田

画像出典: 山形県 > 17 ほたる火の里大蔵村 四ヶ村の棚田
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【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 地すべり地形を注視すると,「滑落崖」の多くは流紋岩類の「大規模火砕流」に接しているように思えます。
    ただし,現地調査を行っていないので,確定的ではありません。
  • 火砕流は高温のため,構成する火山灰や軽石が溶融固化して「溶結凝灰岩」になることがあり,固化時に生じる節理によって水を通しやすくなります。
  • 透水性の高い溶結凝灰岩の下位に,透水性の低い「泥岩」などが存在すると,崖では両層の境界から湧水が生じ,場合によっては「洗堀」が発生します。
  • 洗堀により下位層が流されるので,支持が無くなって上位層が崩壊します。 これを「キャップロック型崩壊」と呼びます。
  • 一方,地層境界が「流れ盤構造」である場合には,この境界面で地すべりが発生することがあり,これを「キャップロック型地すべり」と呼びます。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】

  • 本ページは,旧GUPIのウェブサイト「地質情報ポータルサイト」で公開されていた「日本の地質百選」を基にして,事務局が「三次元地形図」,「三次元地質図」や若干の記事などを追加したものです。