新潟県:小滝川ヒスイ峡と青海川ヒスイ峡
地形と地質の三次元イメージ : 小滝川ヒスイ峡
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

ヒスイは,変成岩の一種である「蛇紋岩」の中に形成されます。
「小滝川」のヒスイを生んだ蛇紋岩(変質前はかんらん岩)は,「明星山」に向かって左側に接する「明星断層」に沿って,地下深くから貫入してきました。
   1/20万シームレス地質図では,蛇紋岩は記載されていません。恐らく,地図の縮尺から表記できなかったのでしょう。
地形と地質の三次元イメージ : 青海川ヒスイ峡
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

「青海川」の硬玉産地付近には,古生代オルドビス紀~シルル紀(4億年以上)の「超苦鉄質岩類」が分布しています。
「超塩基性岩類」と同義のこの岩石は,マントル由来の「かんらん岩」あるいは「斑れい岩」なのですが,
実際には「水」の作用により,「蛇紋岩」へと変化しています。 この岩石中に「硬玉:ヒスイ」が混入しているのです。
【日本の奇岩百景プラス】 青海川のヒスイより

ヒスイは古来より、装飾品や威信財として権力者・有力者に珍重されてきました。 詳しくは,下記「日本の奇岩百景プラス」をご覧ください。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 日本で初めて発見された「ヒスイ」は,「小滝川」支流の「土倉沢」と言われています。
  • 各地に残る遺跡から見つかっていた「ヒスイ」は,海外からの渡来品と考えられていましたが,この発見により,それらの全てが小滝川産か青海川産であると認定されました。
  • いずれのヒスイの産地においても,採取は禁止されています。 「親不知海岸」で,流れ着いたかけらを拾うことはできます。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】

  • 本ページは,旧GUPIのウェブサイト「地質情報ポータルサイト」で公開されていた「日本の地質百選」を基にして,事務局が「三次元地形図」,「三次元地質図」や若干の記事などを追加したものです。