静岡県:円形の淡水池を抱えた大瀬崎礫嘴
地形の特徴

礫嘴,淡水湖,潟湖,海食崖,古大瀬崎火山,砂嘴

地形と地質の三次元イメージ(産総研・1/20万 シームレス地質図)
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

「大瀬崎(おせさき)」は,駿河湾の北東奥で伊豆半島の北西端部にある,礫主体の洲である「礫洲」です。
最大の特徴は,巣の先端部が円形を呈しており,そのほぼ中央に「神池」と言う淡水の池があることです。
なお,「大瀬崎南火道」とは,「古大瀬崎火山」のマグマが通過してきた「火の道」のことで,海食崖直下の波打ち際にあります。
標高段彩図の三次元イメージ : 大瀬崎と神池

「大瀬崎」を構成する物質は,巨礫です。 従って,「砂州」と言うより「礫洲」と呼ぶ学者もあり,本ページもそれに準拠しました。
潮流で運ばれたのが礫である,ということは運搬に要した距離が短い,ということです。
「大瀬崎南火道」は「海食崖」となっているので,この辺りの崖を構成していた岩石が運ばれてきたのだろう,と勝手に解釈しています。
地形の三次元イメージ : 戸田湾と御浜岬(砂州)

「大瀬崎」から南に約5km離れた場所に「戸田湾」があり,その湾口に「御浜岬」と呼ばれている,長さ600m強の「砂嘴」が延びています。
延びの方向は,大瀬崎礫洲とおなじく南から北です。 御浜岬の南側には高さ250mを超える「海食崖」があるので,砂礫の供給源はこの辺りでしょう。
【記事・引用情報・参考情報】

【記事】

  • 「角田(2011)」によると,「神池」の水位は,潮汐による海面変動に無関係,とのことです。 従って,神池の水圧は駿河湾よりも高いと言えます。
  • その理由について角田(2011)は,「ガイベン - ヘルツベルグの法則(Guyben-Herzberg's law)」が成立している,すなわち「動的な平衡状態」にあるだろう,と述べています。 いわゆる「淡水レンズ」が存在し,降水量=地下浸透量+蒸発量 が成立しているため,レンズの表面(水面)変動は無い,と言うことのようです。
  • なお,礫洲の下位には「古大瀬崎火山」から噴出した溶岩があって,そこにある亀裂から淡水が湧き出ている,という説もあります(THE 伊豆ジオ遺産)。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】