新潟県:西蒲原平野(弥彦山東麓)の放水路群
地形の特徴

湿地帯,海抜ゼロメートル,悪水,土地改良,排水路用隧道,放水路

標高段彩図の三次元イメージ:西蒲原平野主要部と排水用隧道の概略位置

「弥彦山」の東麓に広がる「西蒲原平野」は,標高が低いため,有史以前は「湿地帯」ないしは「芦原」であったとされています。

「信濃川(千曲川)」の下流域に相当しますが,古来し「入江」であったところから,土砂が堆積すると共に,川自体は「自由蛇行」でしばしば河道を変えました。
当然,排水は悪く,長年「耕作不適地」となっていたのです。

水路の整備と共に,排水路を確保するための工事が行われ,4本の放水路用隧道(トンネル)が完成しました(詳細は下記資料を参照されたい)。
「大河津分水路」は,「西蒲原平野」とその下流の「新潟平野」へと流れ込む「信濃川」の流量を制御するための放水路です。
標高段彩図の三次元イメージ :大河津分水路左岸部

「大河津分水路」の南側(左岸側)を流れる「島崎川」と「郷本川」の最下流部は,
開削工事による「人工河道」,すなわち,人工的に作られた「河川争奪」です。

「大河津分水路」すぐ左側の「新島崎川」は,旧寺泊村の「沖積低地」を耕作地にするための障害であった悪水を排水するために造られた「人工河川」です。
大河津分水路そのものが「天井川」となっているために,排水機の要らない隧道(トンネル)方式が採用されました。
よって,川の周辺の土地の傾斜と逆の傾斜で「河床勾配」が設定されています。
標高段彩図の三次元イメージ : 大河津分水路右岸部

「大河津分水路」のすぐ右側を流れる「御新田放水路」は,「西蒲原平野」の上流側の悪水を排出するための仕掛けです。
具体的には,長さ約3.7kmの「国上隧道」を掘削して,悪水を自然排水させるものです。

「矢川放水路」は,河川水そのものを自然排水する目的で建設された,河川局管理下の排水路です。
「大通川放水路」と「新矢川放水路」は,農地からの排水を目的とした,土地改良局管理下の排水路です。
【記事・引用情報・参考情報】

【記事】

  • 西蒲原平野に降った豪雨による「内水氾濫」を避けるために,都合4本の「排水路用隧道」が必要になったのです。
  • また,旧寺泊町の付近では,2本の河道付け替え(河道開削)と,1本の排水路用隧道が必要となりました。

【引用情報】

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