秋田県:子安川(中流部)の大蛇行と環流丘陵
地形の特徴

氾濫原,平底谷,河成段丘(河岸段丘),側方侵食

地形と標高段彩図の三次元イメージ
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「鳥海山」の東斜面などを源流に持つ「子安川」の中流部は,第三紀中新世の「泥岩層など」を侵食しつつ流れています。
子安川(中流部)における最大の特徴は,その流水の幅に比べて過大とも言うべき幅広の「氾濫原」が存在することです。
この氾濫原は,子安川が大きな振幅を持つ蛇行を繰り返して,自身が過去に形成した5段(未確認)の「河成段丘」を「側方侵食」した,いわば残りなのです。
河成段丘の面積は,高位段丘(段彩図中の①)と中位段丘(同②③)は極めて狭く,低位段丘(同④⑤)は広い,という特徴があります。
標高段彩図の三次元イメージ : 対象範囲の最下流部
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本図の中で最も面積を占めているのが「氾濫原」で,次いで最も低位の段丘(⑤)の河成段丘です。
また,本図中「子安川」の右岸には,支流の「久保田川」による侵食が進んでいる「環流丘陵(丘陵の標高:58.2m)」が存在します。
※ 河床標高約10mに対し,旧環流部(③段丘)の標高は約37mと,その差が25mを超えています。➡ 離水後かなり時間が経過した証拠でしょう。
標高段彩図の三次元イメージ : 対象範囲の中流部
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本図の「子安川」右岸側の湾曲部には,標高60mの「中央丘陵」を持つ「環流丘陵」が存在します。
旧環流部(現河成段丘)で,現子安川に面する場所の標高が低いのは,離水後に背後の支流による侵食のせいではないでしょうか。
なお,旧環流部の記載した「DEM」の位置で,標高に段差がありますが,国土地理院の標高値の出所が違うからです(詳細下記)。
標高段彩図の三次元イメージ : 対象範囲の最上流部
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本図の右岸側にも,想定「環流丘陵」が存在します。
この環流丘陵は,旧環流部の標高値(約42m)と現河床のそれ(約38m)の差が僅かなので,年代的に最も新しいのではないか,と考えています。
なお,標高65mの部分は「段丘」ですが,その後の「側方侵食」によって平面的に狭められたため,環流丘陵の一部だったかどうかはわかりません。
【記事・引用情報・参考情報】

【記事】

  • 本ページで利用した,国土地理院のDEM(Digital Elevation Model)には,高空レーザ測量による「5mDEM」と,空中写真測量による「10mDEM」が混在し,両者の接合部には,しばしば標高値に若干の差が存在することがあります。
  • 本ページの全三次元イメージ図のには,両者の接合部が存在するので,標高値を使用した「標高段彩図」には,カラーギャップが存在しています。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】