新潟県:妙高火山と崩壊地形
地形の特徴

活火山,山体崩壊,溶岩円頂丘(ドーム),中央火口丘,地すべり地形,フォッサマグナ,日本百名山

地形と地質の三次元イメージ : 妙高火山
三次元地形図上でマウスクリックすると「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。 ダブルクリックで元に戻ります。

1/20万 シームレス地質図 の主な凡例は,ここをクリックしてください。 別ウィンドウで表示します。
  • フォッサマグナの北部に位置する妙高火山(2454m)は,焼山火山(2400m)及び火打火山(2462m)と共に「頸城三山」の一角をなしています。
  • フォッサマグナ北部を構成する地層は「新生代・新第三紀・中新世(約2千万年)」以降の主として堆積層です。
  • 「妙高火山」は,フォッサマグナが形成されてからかなり年代が経過した,後期更新世(約30万年前頃)になってから活動を開始した「活火山」です。
    しかし,有史以降の噴火は記録されていません。
  • 成層火山と言われていますが,「山体崩壊」とその後の噴火活動により,富士山のような成層火山としての面影はありません。
地形と地質の三次元イメージ : 妙高火山の山体崩壊(1)
  • 「赤倉山(B)」~「三田原山(C)」~「大倉山(D)」は,約1.1万年前後頃と推定されている「爆裂火口(爆発火口)」の外輪山です。
  • 爆発に伴って「山体崩壊」が発生し,大量の「岩屑なだれ」が現在の「大田切川」や「赤倉温泉(地図範囲外)」の方角に押し寄せました。
  • 現「妙高火山」は,その後カルデラ内で活動した「溶岩ドーム(円頂丘)」による「中央火口丘」です。
地形の三次元イメージ : 妙高火山の山体崩壊(2)
  • 「赤倉山(B)」と「前山(F)」の中間付近で,約9千万年前頃に山体崩壊が発生し,岩屑なだれが発生しました。
  • また,約2.8千年前頃に,「赤倉山(B)」の南側斜面で山体崩壊が発生し,岩屑なだれが発生しました。
    頂上から直下約500mまでが崩壊場所で,岩屑なだれは標高約830m付近まで達しているとの情報があります。
    なお,この岩屑なだれ斜面は,現在スキー場として利用されています。
【現場写真】

北陸新幹線下り,「飯山トンネル」を抜けた直後の左側車窓。
【参考】フォッサマグナ概論
  • ドイツ人の地質学者「エドムント・ナウマン」が命名したとされている「フォッサマグナ」とは,ラテン語で「大地溝帯」を意味する言葉です。 その大まかな範囲図を左に示しました。
  • フォッサマグナを挟んでいる両側(例飛騨山脈や越後山脈)は,基本的に日本列島がアジア大陸の一部であったころに形成された大地です。 構成する地層の例は,古生代(4億年以上前)の蛇紋岩や泥岩などです。
  • その後,ユーラシアプレートの動きにつれて今の位置にまで移動してきましたが,その移動中にも,中生代(8.5千万年前)のデイサイト類や花崗岩類などが新たに形成されました。
  • そして,移動の最終段階で,日本列島は北と南に分かれてしまいました。 分かれた中間には新しい堆積層が形成されると共に,プレート境界の影響により新たに火山が活動し始めました。 この中間が「フォッサマグナ」なのです。
  • 従って,フォッサマグナを構成する地層は「新生代・新第三紀・中新世(約2千万年)」以降となります。
妙高山

この登山ルートは,深田久弥の登山ルートの一部を再現しました。
  • 深田久弥は,赤倉温泉から天狗堂を経て妙高山の頂に到達しました。 登山ルートは不祥ですが,恐らく燕温泉は通過しているものと思われます。
  • 現在は,燕温泉まで自動車道が開通しているので,燕温泉からの登山ルートをトレースしてみました。
  • 登山口と妙高山頂までの標高差は約1330mです。 このルートは意外とアップダウンが少ないので,実際の歩行高さは1400m弱でしょうか。
  • 歩行距離は約4.8kmとなって,健脚者ならば5時間位で山頂に到達できるでしょうか。
【引用情報と参考情報】

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】