長野県:木崎湖は断層と扇状地の合作かもしれない
地形の特徴

扇状地堆積物,堰止湖,松本盆地東縁断層,連続凹地

地形図と都市圏活断層図の三次元イメージ:仁科三湖(南部)とその周辺
三次元地形図上で1回クリックすると,国土地理院の「都市圏活断層図(出典,下記)」を表示します。 ダブルクリックで元に戻ります。
  • 「神城断層」と「松本盆地東縁断層」は,「糸魚川-静岡構造線断層帯」の北端部を構成する「活断層」です。
  • いずれも「東側隆起の逆断層」と評価されていますが,青木湖から南側では「左横ずれ」の成分が存在するようです。
  • 「仁科三湖の成り立ち,2022年」によると,木崎湖は「松本盆地東縁断層による南東側隆起と鹿島川扇状地堆積物による堰止湖」であると推定しています。
  • 従来,仁科三湖は「構造湖=断層湖」と言われてきましたが,扇状地堆積物が加わったことで,従来の説は威力を失いつつあるようです。
  • 仁科三湖(青木湖,中綱湖と木崎湖)が存在する略南北方向にのびる地溝帯の形成原因は,糸魚川-静岡構造線断層帯の活動結果と思われます。
地形図の三次元地形イメージ : 高瀬川・鹿島川扇状地
  • 大町市の市街地は,巨大な「扇状地」の上に形成された集落が大規模化したものと考えられます。
  • 本図を見る限り,大町扇状地は「鹿島川」からの押し出された堆積物だけではなく,本流の「高瀬川」と扇沢を持つ「篭川」などから供給された膨大な土砂によって形成された,と考えるべきでしょう。
  • 木崎湖の南端に分布する扇状地堆積物は,高瀬川沿いに南に連続していることがわかっています。 もちろん,支川そのものは異なりますが。
  • 従って,農具川~高瀬川,さらには犀川沿いの谷底平野は,これらの扇状地堆積物でできている,と言ってもよさそうです。
【記事・引用情報・参考情報】

【記事】

  • 「仁科三湖の成り立ち,2022年」の記述で気になったことがあります。
    ① 19頁「木崎湖の成り立ち」4行「木崎湖は、活断層の変位と鹿島川の扇状地の砂礫の堆積により、農具川が堰き止められてできたと考えられます。」
    ② 27頁「まとめ」,「7. 木崎湖は、松本盆地東縁断層の南東側が隆起して農具川を堰き止めたことで形成された。」
  • ①と②では,結果が大きく異なりますが,本ページでは,① 断層変位と扇状地堆積物の合作,との説を採用することにしました。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】