兵庫県:武庫川中流部の大蛇行と環流丘陵
地形の特徴

環流丘陵,穿入蛇行,蛇行切断,側方侵食,河成段丘(河岸段丘)

地形と地質の三次元イメージ(産総研・1/20万 シームレス地質図)
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三田市を貫流する「武庫川」ですが,三田市に流入した所で「大蛇行」を行います。 この大蛇行は,「穿入蛇行」のようにも思えますが,実際は未確認です。
「藍本駅」の上流には,兵庫県には珍しい「環流丘陵」が存在します。
また,図の右下に存在する広大な「谷底平野」にも,よく見ると環流丘陵らしき地形が存在しています。
標高段彩図の三次元イメージと環流時の推定流向 : 藍本駅近くの環流丘陵
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この「環流丘陵」は,主尾根の先に「中央丘陵」がある,という環流丘陵の典型的な特徴を持っています。
現河床の標高は約176mで,環流部の最高点が約179mと,その差はわずかに3mです。一方,地質図では「非段丘堆積物」として扱っています。
これらから,「蛇行切断」と環流部の離水は比較的最近のこと,ひょっとすると「捷水路」かもしれません。

地形断面図を作成してみたところ,武庫川の侵食(人工開削?)によって切断された状況が良く理解できます。
標高段彩図の三次元イメージ : 武庫川の大蛇行
90゜近い角度で左に曲り,250mほど直進して再び90゜近い角度で左に曲がるという,すなわち同じ方角で反流する という,珍しい蛇行です。
何らかの原因で河床に対する「下刻侵食力」が増大しましたが,直前の流れがそのまま固定化されたように思えます。
標高段彩図の三次元イメージと環流時の推定流向 : 須磨田地区
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「須磨田地区」のすぐ西にある狭い「凸地形」は,恐らく「環流丘陵」でしょう。 その周囲は凸部の標高約169mに比べて,数m低くなっています。
現河床の標高ともあまり変わりがないので,沖積世になってからの「蛇行切断」と思われます。
この環流丘陵の南側には,広い「谷底平野」があります。 その成因は「穿入蛇行」と思われますが,地形的な証拠は残っていないようです。
細い矢印は,谷底平野を形成したと仮定した場合の穿入蛇行時の「推定流線」です。
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