石川県:天井川の宝達川
地形の特徴

宝達川,扇状地,天井川,トンネル

地形図と都市圏活断層図の三次元イメージ:
三次元地形図上で1回クリックすると,国土地理院の「都市圏活断層図(出典,下記)」を表示します。 ダブルクリックで元に戻ります。
  • 邑知潟平野の南側に位置する,少し狭い平野と砂丘の間を「宝達川」が流れています。
  • 源流域は「宝達丘陵」の主峰?である「宝達山」の北側~西側斜面です。
    このあたりの地質は,中生代前期~中期の「花崗岩」なので,風化によって地表面はほぼ砂と言ってもよい「マサ」に変わっていると思われます。
  • マサは大雨で崩れやすく,地表水と混ざると土石流となって下流に押し出します。 また,宝達丘陵は常に隆起しているので,河川の侵食力は衰えません。
    この小さな平野の大部分が「扇状地」で覆われていることが,そのことを物語っています。
  • 採集時代のように,扇状地に人が定住しなくてもよかった頃では,洪水のたびに河道が動いても殆ど差し支えは無かったでしょうが,稲作が始まると田圃と住居を確保する必要に迫られて,河道を固定化する必要が出て来たのです。 ➡ 天井川のはじまりです。
標高段彩図の三次元イメージ : 宝達川の天井川区間(部分)
  • 県道57号は,「宝達川扇状地」の扇頂部に近い所を横切って作られており,JR七尾線の線路は,「宝達川扇状地」の扇央を横切って敷設されています。
  • 標高段彩図からは,宝達川の天井川区間は上流の県道付近から始まり,七尾線のトンネルから下流側に少し過ぎたあたりまで続いているようです。
  • 宝達川の河道が固定化された後も,洪水のたびに大量の土砂を押し出してきたことから,住民らは堤防を高くすることで氾濫を防いできたのです。
地形断面図:JR七尾線と市道の各トンネル
  • 「地形断面図」を作成するために使用した標高データは,Kashmir 3D から提供されている1mメッシュ標高です。
  • 図左は,下流側にあるJR七尾線の線路上の断面図です。 堤防の高さは路盤より約10m高く,河床も約7m高くなっています。 
    堤防の高さは約3mですが,この堤防は河床の土砂(マサが主成分)を材料として人力で嵩上げしたことになります。
    路盤は河床下のトンネルに向かって1m~2m程度掘り下げてあります。 河床とトンネル天端の間(距離)を空けるためだったと思います。
  • 図右は,上流側にある県道57号の道路上の断面図です。 道路に比べ堤防の高さは8m弱,河床の高さは6m弱と,七尾線の堤防よりは若干低くなっています。
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