秋田県:千屋断層を超えて流れる真昼川は北限の天井川
地形の特徴

天井川,扇状地,堤防,活断層

地形と地質の三次元イメージ : 真昼川と扇状地
三次元地形図上で1回クリックすると,国土地理院の「都市圏活断層図(出典,下記)」を表示します。 ダブルクリックで元に戻ります。
  • 秋田県と岩手県の県境にある「奥羽山脈」の西側を源流域とする「真昼川」は,わずか4km~5kmという短い距離で「横手盆地」に到達します。
  • 奥羽山脈と横手盆地の境界には「東側隆起の活断層」として知られている「千屋断層」が走っているために,東側の奥羽山脈は常に隆起し続けます。
  • 奥羽山脈の隆起は横手盆地に流れる川の傾斜が急になることであって,結果的に真昼川などの侵食力と運搬力が増大します。
  • 源流から盆地までの距離が短い真昼川の出口に,広大な扇状地が広がっているのは,こうした千屋断層の隆起運動と無関係とは思えません。
  • 人々が真昼川の扇状地に耕作地を開拓しようと考えた際,河道が定まらない河川では不都合なので,堤防を築いて河道を固定化したのではと想像します。
標高段彩図の三次元イメージ : 真昼川の天井川区間(部分)
  • 0.5m刻みの「標高段彩図」を作ってみました。
  • 平地(扇状地)と河床との標高差は約2m,堤防の高さは3m~4m程度であることがわかります(5mメッシュからの推定計算なのでそれ程正確ではありません。 目安程度と考えましょう)。
  • 下流側の天井川の区間は,扇状地下流側の「氾濫平野」に該当します。 河床勾配の関係で,堤防を延ばす必要があったのですね。
【記事・引用情報・参考情報】

【記事】

  • 「西脇・柳田(2025)」によると,真昼川は日本列島における天井川の北限とのことです。

【引用情報】

【参考情報】

  • 西脇 圭一郎・柳田 誠:日本の天井川の北限について, 日本地理学会発表要旨集, 2025s巻,
           2025年日本地理学会春季学術大会, セッションID 918, p.20-,2025年

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