高知県:宇佐湾に予定通り現れた砂州
地形の特徴

導流堤(防波堤),(人工)砂洲,津波対策

地形と地質の三次元イメージ(産総研・1/20万 シームレス地質図)
地図上で1回クリックすると,産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。 ダブルクリックで元に戻ります。

土佐市の「宇佐漁港」には,湾曲した離岸堤防(導流堤)と,それの西側に接した長大な「一文字堤防」が建設されています。
導流堤の外湾側には「砂洲」が接しており,以下の地形図の変遷から,導流堤によって砂が溜ったという「人工砂州」であることがわかります。
この砂州の標高は4mを超えている場所もあり,また地質図では「海岸砂丘」の記載もあるほど,堂々とした砂州であることがわかります。
どこにも関係資料が見つからないのですが,導流堤と砂州の位置関係から,これらの主目的は「津波対策」であることは明白です。
【地形図の変遷】

古地形図で確認すると,1965年(昭和40年)発行の「1/2.5万地形図」には,すでに「導流堤(導流防波堤)」が記載されています。
従って,昭和30年代に建設されたことがわかります(工事記録はどこにも掲載されていません)。
【空中写真】

(左)導流堤防が設置された直後から「砂洲」ができ始めました。
(中)一文字堤防が建設されたため,潮流の流れ方が変わったのでしょう。 導流堤防の中央より右下(西南)に偏ったところに巨大な砂州ができました。
(右)導流堤防の形状が変更されました。 また沖合に防波堤が建設されたためでしょうか,導流堤防の中央から東側に砂州ができ,植物が繁茂しています。
【記事・引用情報・参考情報】

【記事】

  • 「導流堤」とは,水流,泥流や土石流の流れる方向を制御して土砂の堆積を理想の場所に誘導するための堤防(潮流では「防波堤」)です。

【引用情報】

【参考情報】

  • 有用な情報を調査しています。

【お断り】