鳥取県:鵜ノ池と地すべり地形
地形の特徴

地すべり地形,滑落崖,移動体,水力発電所,ダム湖

地形と地質の三次元イメージ(産総研・1/20万 シームレス地質図)
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

日野町にある「鵜ノ池」とその周辺の台地は,以下に示す二通りの解釈が成り立ちます。
① 「古日野川」の「穿入蛇行」の結果形成された「河成段丘」
② 後ろの山から巨大なブロックが滑り落ちて堆積した「地すべり移動体」
注 「池」の字の真ん中を走るほぼ垂直の直線は,5mDEMの接合部です。 画像処理で消せますが,等高線も影響を受けるのでそのままにしてあります。
地形と地すべり地形分布図の三次元イメージ : 鵜ノ池とその周辺台地
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。防災科学技術研究所の「地すべり地形分布図(出典,下記)」を表示します。

「(仮)鵜ノ池台地」の標高は,約440mです。
もし,鵜ノ池台地が「河成段丘」であるとした場合,この台地の周辺には他の段丘面も存在するハズですが,見当たりません。
その後に起きた日野川の下刻侵食で,この台地以外の段丘面は全て削り取られてしまった,のでしょうか。
一方,防災科学技術研究所から公開されている「地すべり地形分布図」には,「(仮)鵜ノ池台地」は,地すべり地形の集合体として記載されています。
ただし,地すべり分布図そのものは,地形図などの地形判読により推定されたものなので,確定的ではありません。 その可能性がある,という段階でしょう。
【地形断面図】(仮)鵜ノ池台地の形成について

と言うことで,若干のデータ整理と,推理を行ってみました。
(1)「河川侵食による地形(河成段丘面)」である場合,地表近くには「河床堆積物」が存在し,その下位は基盤(花崗岩)と思われます。
 (2)「地すべりによる地形」である場合,地中には必ず「すべり面」が存在し,上位は崩壊した「地すべり移動体」であり,下位は基盤(花崗岩)になります。
【記事・引用情報・参考情報】

【記事】

  • 諸資料によると,「鵜ノ池」は元々自然にできた窪地で,近代になって発電所のための工事によって貯水池化されたとのことです。
  • 事務局では「地すべり」が原因でできた地形であると考えています。
    ただし,地すべりの発生時期ははかなり古いと思われるので,現在は安定しているのかもしれません
  • 池の成因の確認と台地の安定性を確かめるためには,鵜ノ池付近でボーリング調査をすればよいのですが,その事実を含めて公開資料はなさそうです。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】