鹿児島県:屋久島にある二つの千尋の滝
地形の特徴

・渓谷,瀑布,段瀑,渓流瀑

地形の三次元イメージ : 安房川(あんぼうがわ)と千尋の滝(せんぴろたき)

屋久島東部の「安房川(あんぼうがわ)」は,全長約20km,流域面積約86km2という,屋久島第一の河川です。
その中流部,水力発電所近くにある,二段の滝が「千尋滝(せんぴろたき)」と名付けられています。

「千尋滝」は,「安房森林鉄道」の線路道の中ほどにある水力発電所の近くにあります。
滝の緒元値は不明なので,国土地理院のDEM(標高データ)を利用して「河床縦断図(下記)」を作成してみたところ,
上段の滝の落差は約23m,下段の滝の落差は約32mと推定されました。
標高データによる河床縦断図(概略)

「鯛ノ川」にある「千尋滝」の河床断面図には「滝壺」が存在しています。
一方,空中写真で確認した所,滝壺の下流側の河床には数多くの巨岩が折り重なっており,水流はその隙間をすり抜けて流れている,ことがわかりました。
以上のことから,標高約224mは滝壺の水面の標高であろうと推測しています。
河床縦断図は,5mDEMあるいは10mDEMを利用して推定したものです。
現場検証などを行っていないため,確定的ではありません。目安とお考えください
地形の三次元イメージ : 鯛ノ川と千尋滝(せんぴろたき)

屋久島の南部,「ジンネム高盤岳(1734m)」近くが源流の「鯛ノ川」は,全長が約11kmと短いため,河床勾配が急という特徴があります。
当然,多くの「滝」が存在し,最も有名な滝が遷急線近くに存在する「千尋滝」です。
また,河口に存在する「トローキノ(の)滝」は,滝つぼが入江になっている珍しい滝です。

「千尋滝」の手前右岸側には,花崗岩の一枚岩(登山用語でスラブ)が存在しています。
国土地理院のDEM(メッシュ標高データ)による「河床縦断図」では,落差は約56mと推定できました。
なお,ガイドブックでは60mという表記が多いようです。
記事・引用情報・参考資料

【記事】

  • 屋久島には二つの「千尋滝(せんぴろたき)」がありますが,圧倒的に有名なのは「鯛ノ川」の方でしょう。
    絶景を見学できる場所まで道路が通っていて,その場所に茶屋が営業しているからです。
  • 安房川の千尋滝を「二段」としましたが,資料では下段の方のみを指している場合があります。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】