秋田県:成瀬川左岸の谷地地すべり地域と右岸の環流丘陵
地形の特徴

地すべり地形,移動体,地すべり性凹地,環流丘陵,蛇行切断

地形と地質の三次元イメージ(産総研・1/20万 シームレス地質図)
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

秋田市近郊で日本海に注ぐ大河である「雄物川」の源流の一つに「成瀬川」があります。
その成瀬川の中流部の左岸側には,森屋ほか(2012)が命名した「谷地地すべり地域」と言う,大規模な地すべり地形が存在します。。
地すべり地形分布図の三次元イメージ :
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。防災科学技術研究所の「地すべり地形分布図(出典,下記)」を表示します。

「谷地地すべり地域」の「冠頂部」は,「大川目山」の山頂や尾根の東側直下です。
一方,じすべりの「尖端部」は「成瀬川」の河畔に達すると言う,実に広大な範囲が地すべりの範囲となっています。
森屋ほか(2012)は,今から20万年前以上前から始まったのではないか,と論じています。
東斜面にある「大柳沼」や「上沼」,小規模の湿地などは,地すべり移動体(土砂)が移動する際にできた「凹地(窪地)」に,雨水や地下水が溜ったものです。
標高段彩図の三次元イメージと環流時の推定流向 :

「成瀬川」の右岸側に,小規模の「環流丘陵」が存在します。
地すべり地形分布図では,中央丘陵の位置まで「地すべり移動体」の印があるので,この丘陵は「流れ山」かもしれません。
左岸側にも同じような地形がありますが,人工的に改変されているために,よくわかりません。
なお,右岸側に幅の狭い「凹地(線状凹地)」が存在します。 かつて,古成瀬川が流れた跡,とも考えられますが,こちらもよくわかりません。
【記事・引用情報・参考情報】

【記事】

  • 「成瀬川」と「皆瀬川」の上流域には,極めて多くの「地すべり地形」が分布しています。
  • 森屋ほか(2012)が述べているように,洪積世以降に発生した地すべりと思われるので,現在はその殆どが停止しているかもしれません。
  • ただし,個々の地すべり地形が安定しているかは,詳しく現地調査しないと判断できないので,開発するにあたっては十分な注意が必要でしょう。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】