三重県:三波川変成帯(三波川帯,御荷鉾帯)の島々
地形の特徴

三波川変成帯,三波川帯,御荷鉾帯,海食崖

案内用三次元イメージ :
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鳥羽港の沖合に,伊良湖水道に向かって2列の島々が並んでいます。
それらは,「朝熊ヶ岳」など,志摩半島の脊梁部を東に延ばした先に相当します。
鳥羽半島の脊梁部先端が次第に高度を失い,伊良湖水道に没してしまったからだと考えられます。
地形の三次元イメージ : 答志島,菅島,神島,牛島など

「答志島」は,東西方向が4km弱南北方向が1.5kmほどの細長い島で,全島が「三波川帯」に属しています。
志摩半島の脊梁部とほぼ同じ方向を持つ,答志島の脊梁部が島の長径方向に存在しています。

「菅島」の南西部には,三波川変成帯の中で「御荷鉾緑色岩類」に属する変成岩である「蛇紋岩」が分布しています。
この蛇紋岩は大規模な採石場により,大量に削り取られてしまいました(空中写真参照。現在も採掘中です)。
岩石学的には,かんらん岩が地下深部で水と化学反応すると蛇紋岩に変化します。
なお,採石業者によると「かんらん岩」として販売されています。

(左)伊良湖水道のほぼ中央に位置する「神島」は,他の島々と異なって「御荷鉾帯」が存在しません。
東側は太平洋に面しているためか,高さ100m程の「海食崖」が存在します。
(右)「牛島」と「浮島」などは,「答志島」の北西側の海上に,10以上の小島が数珠玉のように繋がっています。
その方向は,答志島の長径方向とほぼ並行となっており,元々は一つの尾根だったろう,と容易に想像できます。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 鳥羽半島脊梁部の地質は,中央構造線の南側に広く分布する「三波川変成帯」です。
    三波川変成帯は,更に北側と南側に細分されており,北側は「三波川帯」と呼ばれている「片岩類」で構成されています。
    一方,南側は「御荷鉾帯」と呼ばれている「緑色岩類」で構成されています。
  • 鳥羽港沖の島々も,基本的にこの区分通りになっていますが,最も東に位置する「神島」は,御荷鉾帯は存在せず,更に南に分布する「秩父帯」と呼ばれている地層が出現しています。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】