長野県:遠山郷の衝突クレーター
地形の特徴

隕石,衝突クレーター,インパクトクレーター,フォールバック層

地形と地質の三次元イメージ(産総研・1/20万 シームレス地質図)
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

「遠山川」と「上村川」に挟まれた大きな尾根上の小さなピークである「御池山」の東側斜面は,形は崩れていますが,半円状の地形を呈しています。
従来から,隕石が衝突した跡ではないか,と言われていたらしいのですが,2010年に発表された論文により,にわかに耳目を集めました。
特徴的なのは,その外側にほぼ円形の「円弧状連続凹地」が存在することで,その一部には水が溜っていて「御池」と呼ばれています。
地形断面図及び衝突クレーターの想定位置

「フォールバック層」とは,クレーター生成時に飛び散った岩屑類が,再びクレーター内に降り積もって堆積した地層のことです。
坂本・志知(2010)によると,地質断面図に示す場所(尾根の部分)に残っているそうです。
注 衝突クレーターの位置と大きさ(φ900m),並びにフォールバック層の位置などについては,原本を参照して事務局が記載したものです。
原本を正しく再現できていないと思われるので,正確性が必要な場合は,下記URLから原本にアクセスしてください。
地形の三次元イメージ : 衝突クレーター

現在より2~3万年前(更新世後期)に,直径45mの天体(小惑星か?)が衝突した,とされています。 その説によると,
「御池山」を含む円形の尾根が,衝突クレーターの外縁部とされており,衝撃による外縁部が盛り上がった一方,その外側が残されて凹地になったのでしょう。
その後の侵食により,衝突地形の大部分が失われると共に,「フォールバック層」の大半も下流に持ち去られてしまったと考えられます。
【記事・引用情報・参考情報】

【記事】

  • 坂本・志知(2010)によると,隕石の直径は45mと見積もられています。
    これは,1908年にロシアの「ツングースカ」と言うところに落下した天体(φ50m)より若干小さい程度ということになります。
  • 衝突によって粉砕された岩屑が,土石流あるいは火砕流のように谷を高速で滑り落ち,「葡萄沢」や「北又沢」などを堰き止めたことが考えられます。
    北又沢の流域のどこかに,衝突の証拠が残っているかどうか,知りたいものです。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】