秋田県:鳥海ダムによる水没予定地
地形の特徴

ダム湖,人造湖,谷底平野,沖積低地

地形と地質の三次元イメージ(産総研・1/20万 シームレス地質図)
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

本庄港の脇で日本海に注ぐ「子吉川」の上流では,国土交通省によって「鳥海ダム」の建設が進められています。
ダム堤体は渓谷に建設されますが,湛水域は子吉川支流の「百宅川(ももやけがわ)」による,幅広の「谷底平野」が大部分を占めています。
資料によると,谷底平野には「百宅」など複数の集落があって,合わせて37戸の住宅と住民70名が移転する,とのことです。
地形の三次元イメージ : ダム湖に水没する範囲(予想図)

水面を不透明にした予想図です。 満水時の「EL 419.2m」を参考にして419m以下を青色で塗りつぶしてあります。
「法体の滝」と「玉田渓谷」には,湛水の影響がないことがわかります。
注 ダムサイトの詳細な位置がわからないので,ダムサイト付近は目安とお考え下さい。
【地上写真】 ダムサイト付近の子吉川

ダムサイト付近の「子吉川」には,極めて多量の河床礫が堆積しています。
河床の標高は約390mで,基礎地盤の標高が約342m(下記資料)なので,50mほど河床を掘り下げる必要があると思われます。
【記事・引用情報・参考情報】

【記事】

  • 「法体の滝」は,三段の滝で,全ての高さが約57mあります。
  • 約10万年前に,鳥海山が噴火して流出した「法体溶岩流」が「上玉田川」を堰き止めた結果生じた,と言われています。
  • 滝の下刻侵食によって,滝の後退が生じているかもしれません。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】