鹿児島県:県境の無人島群[鷹島,津倉瀬,宇治群島,草垣群島]
地形の特徴

無人島,(火山島),岩礁,海食崖

地形の三次元イメージ : 鷹島

「鷹島」は,野間岬の西方約38kmの東シナ海に浮かぶ絶海の島嶼群です。
大小7島ほどの島と岩礁からなる島嶼群ですが,これらをまとめて鷹島と呼ばれているようです。
新生代新第三紀中新世後期(約1400万年前頃)に,地下深くから貫入してきた「花崗閃緑岩」で構成されています。
花崗閃緑岩は,下甑島の南部,野間岬と鷹島の南に位置する「津倉瀬」に共通して分布するので,広域的な繋がりがありそうです。
地形の三次元イメージ : 津倉瀬

「津倉瀬」は,野間岬の西南西方約39kmの東シナ海に浮かぶ絶海の島嶼群です。
大小4島ほどの島からなる島嶼群ですが,これらをまとめて津倉瀬と呼ばれているようです。
新生代新第三紀中新世後期(約1400万年前頃)に,地下深くから貫入してきた「花崗閃緑岩」で構成されています。
花崗閃緑岩は,下甑島の南部,野間岬と津倉瀬の北に位置する「鷹島」に共通して分布するので,広域的な繋がりがありそうです。
地形の三次元イメージ : 宇治群島

「宇治群島」は,野間岬の西南西方約68kmの東シナ海に浮かぶ絶海の島嶼群です。
産総研の1/20万シームレス地質図では,全て火成岩(玄武岩質安山岩)となっています。
一方,桑水流(2006)によると,「凝灰岩」の上に「砂岩・泥岩の互層」が存在し,その中に「貝化石」が含まれている,とのことです。

大小7島・岩礁から構成されており,最も大きな島は標高319mの「清内岳」を有する「宇治向島」です。
南北に細長い「宇治島」は,東海岸の近くに最高点があり,西海岸に向かって緩傾斜である,と言う特徴があります。
これに対し,宇治向島は周囲を数十メートルの「海食崖」に囲まれ,宇治島とは明らかに生成過程が異なることがわかります。

「宇治島」は,ほぼ全島「凝灰岩」ですが,「宇治向島」には,凝灰岩の上位に「砂岩・泥岩の互層」が存在しています。
火山活動の後に,恐らく海底で砂や泥が堆積できるような時間があったものと考えられます(火山活動の停止)。
地形の三次元イメージ : 草垣群島

「草垣群島」は,三島村黒島のほぼ真西約44kmの東シナ海に浮かぶ絶海の島嶼群です。
産総研の1/20万シームレス地質図では,全て火成岩(玄武岩質安山岩)となっていますが,
桑水流(2006)によると,安山岩質溶岩と安山岩質凝塊角礫岩に細分されます。

「草垣群島」は,1/8~1/4の円弧状に並んでいます。
カルデラ壁かとも思いましたが,下記資料には,群島の西側に正断層の存在を示していることがわかりました。
確定的なことはわかりませんが,1400万年ほど昔,この断層沿いに火山列が活動したのかもしれません。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 辺境の地に関する地形や地質の資料,特に最新のものは殆ど公開されていません。 ①調査・研究する予算が無い,②国境問題があるので,調査・研究の成果は現存するのだが公開されていない,のどちらかでしょう。
  • 従って,多分に推測に基づく説明となっています。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】