東京都:小笠原諸島無人島[西之島,沖ノ島,南鳥岩]
地形の特徴

火山島,活火山,溶岩流,火砕流,火砕丘,サンゴ礁,礁源,卓礁

地形の三次元イメージ : 西之島

2023年8月現在,「西之島」の直径は約2kmで,島のほぼ中央に高さ約160mの火口を持つ「火砕丘」が存在します。
地形から見て,噴出物は島の全方位にほぼ満遍なく流れているように見えます。

1973年に,西之島の近海で海底噴火が始まって「西之島新島」が形成されましたが,次第に面積が増え,
ついには西之島を飲み込んでしまったため,元から存在していた「西之島」の名称がそのまま続けられています。
地形の三次元イメージ : 沖ノ鳥島

フィリピン海プレート上の「九州-パラオ海嶺」の中で,最も高い部分です。
新生代新第三紀中新世頃に活動していた火山島が水没し,頂上部分にサンゴ礁が形成されました。
岩の部分は水面からわずかに頭を出しているに過ぎませんが,最大直径約4.5kmの「礁源」が存在し,その中は10m未満の「浅礁湖」となっています。
地形の三次元イメージ : 南鳥島

「南鳥島」は,日本で唯一「太平洋プレート」の上に乗っている島です。
潜り込む方のプレートに乗っているため,最終的にはフィリピン海プレートの下に消えてしまう運命にあります。
中生代のジュラ紀~白亜紀に活動した火山島が次第に水没し,その上にできたサンゴ礁と思われますが,
最近の研究では,新生代古代三期(約4000万年前頃)に,再び火山活動があって島が高くなったことがわかりました。

南鳥島の周辺はリーフに囲まれています。 水深が浅いため礁湖では無く「礁源」とされているので,分類上は「卓礁」となります。
また,外周部の標高が5m~7mと高く,島の中心部が海面すれすれ,と言う特徴から,珊瑚片起源の「洲」ではないか,という説もあります。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 「沖ノ鳥島」と「南鳥島」は,いずれも沈降する大地(プレート)の上にあるサンゴ礁と言えます。
    標高が低く,地球温暖化による海面上昇で,たちまち水没してしまう可能性があるので,早めの対策が肝要と思います。
    南洋の島々と共通した特徴であるため,具体策を共同で開発することも必要になるかもしれません。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】