鹿児島県:徳之島の海成段丘
地形の特徴

海成段丘(海岸段丘)

案内用三次元イメージ : 徳之島南部

「徳之島」の基盤は,主として四万十帯(四万十累層)の「白亜紀付加帯」と古第三紀暁新世の「花崗岩類」です。
島の東部~南部~西部にかけての海岸部分には,新第三紀更新世の「琉球層群(琉球石灰岩,礫,砂)」が,
古い年代の山々の山すそを取り囲むようにして,「海成段丘面」を形成しつつ分布しています。
地形の三次元イメージ : 徳之島南部の海成段丘

島の南部~西部にかけての「琉球層群」は,いわゆる「琉球石灰岩」で構成されています。
太田(1980)によると,「徳之島」には9面の海成段丘面が推定される,とありますが,標高段彩図では7面程度がせいぜいです。
海水準(海面)近くの,いわゆる「ベンチ」と呼ばれる低高度の段丘が存在するのでしょう。

「徳之島」の西海岸には「サンゴ礁」がありません。 「海成段丘面」も高位面を除くと,殆ど発達していません。
サンゴ礁が生育できないほど水深が深く,荒波が直接打ちつけるので,段丘ができるどころか削られてしまったのです。

東側の「亀徳港」の周辺にも「琉球層群」が分布していますが,石灰岩よりも「礫層」や「砂層」が優位となっています。
また,「サンゴ礁」が発達しているため,「海食崖」よりも「海成段丘面」が発達しました。
地上写真 : 亀徳港

沖永良部島(和泊港)に向かう「フェリーあけぼの」から撮影しました。 段丘面がよくわかります。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 「四万十帯(累層)」は,関東地方から,近畿地方,四国地方,九州地方,沖縄本島を経て「慶良間諸島」まで分布する,超巨大な地質構造体です。
  • 元々,海底の「堆積岩」や「火成岩」だった岩石が,海洋プレートの沈み込み運動に引きずられて水平に積み重なり(巨大な褶曲,付加体と言う),その後の長い年月の後に隆起したものです。
  • 中生代前紀白亜紀(約1.5億年)~後期白亜紀(約0.7億年)に付加体となった「北帯」と,新生代古第三紀暁新世(約7千万年~約5千万年)に付加帯となった「南帯」に分けられますが,「徳之島」は,奄美大島と同じく北帯に相当します。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】