鹿児島県:リアス海岸の大島海峡(瀬戸内)
地形の特徴

リアス海岸(沈水海岸),干潟,砂浜海岸,海食崖

案内用三次元イメージ : 大島海峡(瀬戸内)

中生代前期白亜紀(約1.2億年前頃)~後期白亜紀(約0.9億年前頃)の「付加体混在岩(四万十累層)」です。
太平洋の海底で堆積した砂岩や泥岩が,海洋プレートの沈み込み運動に引きずられて,横方向に積み重なり,
琉球弧全体の隆起運動により海上に姿を現しました。
更にその後,「奄美大島・笠利半島」の隆起運動との関連性は不明ですが,現大島海峡の一帯が沈降し,
それまで山地の尾根であったところが水面に触れることになりました(沈降海岸)。
【空中写真】 大島海峡(瀬戸内)

羽田空港から那覇空港へ向かう飛行機の右窓からの撮影です。 午前中,できれば10時ぐらいまでが絶対条件です。
地形の三次元イメージ : 大島海峡(瀬戸内)

大島海峡は「沈降海岸」です。 従って,「海成段丘」は発達していませんが,湾の奥には「干潟」が形成されています。
また,空中写真で確認できますが,いくつかの湾は遠浅の海となっています。
沈降が終了してから,相当程度の時間が経っていることを物語っているようです。 しかし,このことに関する研究資料は見つかりませんでした。

「大島水道」の中側は,尾根がそのまま海水に浸かっている,という状況にあって,「海食崖」が見当たりません。
これに対し,案内図と空中写真で判るように,太平洋に直接面している尾根は「海食崖」となっています。
また,「曽津高崎」など東シナ海側も同様に海食崖が発達しています(地形図で確認してください)。
すなわち,海峡の中では崖を作れるだけのエネルギーを持った波が来ない,ということです。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • リアス海岸(沈水海岸:溺れ谷):海面が上昇するかあるいは大地が沈降すると,相対的に海水準が上昇し,河谷の中に海水が浸入します。
    かつての尾根は半島や島となり,谷は湾や入り江となります。そして,かつての谷の河床勾配が緩いほど,湾入が深くなります。
    壮年後半期の山地が沈水すると,樹枝状の湾や入り江をもつリアス海岸となり,壮年前期の山地の場合は,直線状のリアス海岸となります。
  • 海進:更新世の最終氷期(約7万年前~約1万年前)においては海水準が約120m低下しましたが,この期間やそれ以前の侵食によって形成された河谷が,氷期終了後の完新世(第四紀)における「海面上昇」によって,各地にリアス海岸を出現させました。
  • 沈降:プレートの動きなどによって大地そのものが沈降すると,リアス海岸が出現します。

【引用情報】

【参考情報】

  • 有用な資料を調査中です。

【お断り】