北海道:天塩川の狭窄部
地形の特徴

・峡谷,先行谷,穿入蛇行,沖積低地(谷底平野)

地形の三次元イメージ :
‼マウスオーバー‼    地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万・シームレス地質図」を表示します。

北の大地で,北に向かって流れる大河の「天塩川」は,北見山地の「天塩岳(1558m)」付近が源流です。
「名寄盆地」までは,若干の急流河川ですが,盆地以後は緩傾斜河川となり,河床幅が極めて広い「谷底平野」を形成しています。
ただし,音威子府駅と佐久駅の間,約18kmは「天塩山地」の「狭窄部」を通過します。
この地域は,中生代後期白亜紀の堆積岩や付加体から構成されていますが,数多くの断層によって複雑に絡み合っています。
地形の三次元イメージ : 天塩川の狭窄部(上流)

北上する「天塩川」が音威子府の集落を超えるとすぐに流向をほぼ西に変え,「天塩山地」の山襞に分け入ります。
それは,唐突と言う言葉が似合うほど,見事です。
地形の三次元イメージ : 天塩川の狭窄部(下流)

3箇所の「穿入蛇行」を行うと,「天塩川」は再び流向を北に変え,一路河口に向かって流れ去ります。
これ以降は,「下流部」の性格を出すため,数えきれないほどの「自由蛇行」を行いつつ流れてゆくのでした(堤防の建設で過去形です)。
【現場写真】 天塩川・狭窄部

天塩川の「狭窄部」は,本州などの「V字谷」とは異なって,流れが緩やかな上に谷底平野もあるという,ここが狭窄部?と思ってしまう程長閑です。
筬島駅のある平地は水面からの比高が5m程度と,離水しているとは言えない(段丘になっていない)と思われます。
河床には,岩と言うべき大きな石 は無く,こぶし大以下の砂礫だけが堆積しています。
【記事・引用情報・参考情報】

【記事】

  • シームレス地質図によると,この地域の「付加体」は,「超苦鉄質岩類」と「苦鉄質玄武岩」から構成されています。
  • 「苦」はマグネシウムのことですが,これらの地層は変質を受けると「蛇紋岩」に変わります。
  • 断層地帯に多く分布し,含水鉱物のため風化しやすい特徴があり,地すべりや土圧の低下による膨潤現象が多発しやすい特徴があります。
  • 音威子府-中川間で建設されたバイパストンネルは,難工事だったという報告があります。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】