熊本県:熊本湧水群[水前寺江津湖湧水群・六嘉湧水群・金峰山湧水群]
  [日本の地質案内:熊本の地下水(江津湖)]
地形と地質の特徴

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投稿者による写真とその説明 : 江津湖

下段右の写真は,豊富 な湧水を利用した天然プールである。 【出典】 応用地質,第45巻,第6号,2005年

【投稿者:塩﨑 功氏】

  • 平成16年11月に熊本で開催された日本地下水学会秋季講演会における現地見学会の際に撮影した写真である。
  • 熊本地域の地下水は,阿蘇外輪山の麓に連なる菊池台地および白川中流域からかん養され,帯水層は阿蘇火砕流堆積物および砥川溶岩から構成されている。
  • 特に,砥川溶岩(下段左)は多孔質で割れ目が多く,日量40万トンの湧水が湧き出る江津湖(上段)に至る地下水の主要流路であり,水道局の水源井戸の取水対象帯水層となっている。
地形と地質の三次元イメージ : 熊本市近郊の湧水群[事務局作成]
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

熊本県内で「名水百選」に選定された場所は,熊本市の「水前寺江津湖湧水群」,嘉島町の「六嘉湧水群」,
熊本市・玉名市の「金峰山湧水群」と,南阿蘇村の「南阿蘇村湧水群」の4箇所です。
この内,南阿蘇村湧水群は場所が離れているので,本ページでは省きました。
水前寺江津湖湧水群は「段丘末端部」~「沖積平野(完新世の河川堆積物地帯)」での湧水群であり,
六嘉湧水群は「沖積平野」での湧水群で,「金峰山湧水群」は金峰火山群の山麓での湧水群です。
水前寺江津湖湧水群と六嘉湧水群は,併せて10余りの湧水箇所があり,金峰山湧水群は実に20箇所にも及ぶ遊水地が存在しています。
本ページではこれらの中から, 江連湖湧水(水前寺江津湖湧水群),浮島湧水(六嘉湧水群)と尾田の丸池湧水(金峰山湧水群)を採り上げました。
地形の三次元イメージ : 江連湖湧水(水前寺江津湖湧水群)

「熊本市南西部」とその南に接する「嘉島町」には,豊富な水量が自噴する池や井戸が集中しています。
地下水の主な涵養域は,湧水群より高い場所にある「台地」と「沖積低地」です。
これらの場所に降った雨水の大半は地下水となって,標高の低い湧水群へと流れてゆきます。
更に,湧水群の真下には,空隙の大きな「砥川溶岩」が分布していて,流れてきた大量の地下水をため込んでいるのです。
緩やかに傾斜する台地の地下を流れ下り,砥川溶岩層の中に溜っていた地下水は,概ね標高が10mより低いところから地上に出てきます。
地形の三次元イメージ : 浮島湧水(六嘉湧水群)

現時点で,「嘉島町」は日本で唯一上水道の無い自治体と言われているほど,地下水の豊富なところです。
その理由は,標高の高い場所の涵養域が広いことですが,水田に張られた水が地下に浸透することも地下水に寄与している,と言われています。
このため,冬季に水田に水を張って地下水の量を増やすという取り組みが行われています。
地形の三次元イメージ : 尾田の丸池湧水(金峰山湧水群)

火山は地下水が豊富,と言われています。 富士山と柿田川湧水池がその代表例です。
活動を終えた「金峰山(きんぽうざん)火山群」も同様で,外輪山の裾野に20箇所以上の湧水箇所が存在します。
玉名市の「尾田の丸池」は,火山群の北側を代表する湧水池です。
熊本市の「天水湖」は,「二ノ岳」から島原湾の方向に向う地下水が湧き出しています。
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