三重県・滋賀県:傾動山脈(鈴鹿山脈)の鈴鹿峠
地形の特徴

傾動地形,傾動山脈

地形と地質のイメージ : 鈴鹿峠・全景
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

全長約50kmの「鈴鹿山脈」の中で,最も標高の低い峠が「鈴鹿峠(357m)」です。
鈴鹿山脈の地形的特徴は,三重県側の傾斜は急で,「伊勢平野」に落ち込むように感じられるのに対し,
滋賀県側はなだらかな斜面が「近江盆地」まで続く,と言うことでしょうか。
鈴鹿峠を構成する地質は,中生代後期白亜紀の「花崗岩」です。
地形の三次元イメージ : 鈴鹿峠(三重県側・滋賀県側)

三重県側(図左)の国道は,上りと下りでコースが異なります。 峠に向かう下りの傾斜を緩くするために,道路が長くなっています。
滋賀県側(図右)の国道は,峠まで「だらだら上り」が続くために,上下線での道路長の差はありません。
地形断面図 : 滋賀県甲賀市土山町南土山 ― 三重県亀山市関町新所

比高約160mの坂を上るのに,滋賀県側は,水平距離が5200m(30パーミル)なのに対し,三重県側は約1300m(120パーミル)となります。
徒歩で峠を越した当時では,三重県側の上りは相当疲れたのでは,と想像します。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 鈴鹿山脈が「西が緩傾斜」で「東が急傾斜」であるという理由は,山脈の東西の縁に山脈にほぼ並行する活断層(鈴鹿坂下断層と熊野断層)が存在し,東側の隆起量が西側よりも相当大きいことにあります。
  • すなわち,西側にゆっくりと傾きつつある「傾動山脈」なのです。

【引用情報】

【参考情報】

  • 参考図書:そしえて文庫94,地図の風景 近畿Ⅲ 三重・和歌山,pp.88-91.,そしえて刊,1980年11月20日
  • 牧野 内猛・中山 勝博: 伊勢湾西岸地域,URBAN KUBOTA No.29,pp.2-12.,1990年3月

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