奈良県:大和郡山市に残る5つの環濠集落など
地形の特徴

環濠集落

地形の三次元イメージ : 大和郡山市の佐保川左岸部

奈良盆地のやや北側,大和郡山市域で,「佐保川」の左岸には,かつての「環濠集落」が数箇所現存しています。
奈良盆地の東側の山地から流れてくる「地蔵院川」など,佐保川の枝谷からの水が豊富だったのかもしれません。
地形の三次元イメージ : 大和郡山市に残る5つの環濠集落(稗田,若槻,番条,中条,白土)

稗田集落: 奈良盆地で最も有名な環濠集落です。 賣太神社(めたじんじゃ)を中心として作られましたが,十字路が無いために防御用の構造となっています。
若槻集落: 環濠の生成過程が記録に残っているようです。 稗田集落よりは,少し規模は小さめになっていますが,十字路は作ってありそうです。
番条集落: 「佐保川」と支流の「菩提仙川」を西と北の濠とし,東側に人工の濠を作りました。 元々は3つの集落だった,との情報があります。
そのほかにも,「中城町(発志院町?)」や「白土町」なども,環濠集落の特徴を持っています。
地形の三次元イメージ : 天理市に残る2つの環濠集落(竹之内,萱生(かよう))

天理市の資料によりますと,「竹之内集落」と「萱生集落」は,奈良盆地で最も標高のたかいところにある「環濠集落」とのことです。
両集落共,奈良盆地の東端にそびえる山地からの細流を利用しており,特に,萱生集落の場合は,「西山塚古墳」の濠も利用しています。
両集落共,標高の高いところにあるはずの濠が見当たりません。 元々作らなかったのか,消滅したのかわかりません。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 「環濠集落」とは,いわゆる城郭や砦のように,外敵から自分たちを守るために,周囲に堀を巡らせた集落のことです。
  • 吉野ヶ里遺跡なども環濠では,との意見もあるように,かなり古くから存在したようですが,本格的なものは鎌倉・室町時代からのようです。
  • 諸資料を総合すると,奈良盆地には以下のような環濠集落が存在しましたが,その大部分は集落を囲んでいた「濠」が消滅しているようです。
  • 天理市: 本ページで紹介した竹之内・萱生の両集落の他に,庵治,備前,別所,南菅田や南六条などは,かつての環濠集落でした。
  • 大和高田市: 藤森,有井,池尻,磯野,岡崎,土庫や松塚などは,かつての環濠集落でした。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】