京都府:胡麻高原が端緒の壮大な河川争奪
地形の特徴

河川争奪,谷中分水界,古胡麻湖

地形(標高段彩図)の三次元イメージ : 淀川水系(桂川・園部川)と由良川水系

「山内(2002)」は,桂川水系と由良川水系の「河川争奪」は,(1)「胡麻高原」での戦いが端緒で,
(2)桂川水系の「園部川」も絡んでしまったので,極めて広範囲で壮大な戦いになった,と論じています。
地形(標高段彩図)の三次元イメージ : 胡麻高原と谷中分水界

赤矢印の付近に「谷中分水界」が存在します。 地名の「広野」から同「新町」まで,谷幅一杯が分水界です。
西(図左)に流れる流れは,「畑川」から「高屋川」となって「由良川」に合し,最終的には若狭湾まで流れます。
一方,東(図右)に流れる流れは「胡麻川」となり,やがて「桂川」に合流します。 京都市の南で他の大河と合流して「淀川」となり,大阪湾に注ぎます。
地形(標高段彩図)の三次元イメージ : 桂川と園部川

「山内(2002)」によると,かつて「園部駅」付近が盛り上がっていたため,「園部川」は園部駅の方には流れずに,「山陰本線」沿いに北に流れ,
「陣田川」と「横尾川」を合わせて,「船岡駅」付近で「桂川」に合流していた,とのことです。
河川争奪 : 桂川水系と由良川水系,桂川水系と桂川水系

「山内(2002)」に準拠した河川争奪史です。 「谷中分水界」の移動を伴うケースで,段階(Stage)が分かれています。
  • Stage 1: 南丹市の園部駅と熊原あたりに,由良川水系の源流があった,という状態です。
  • Stage 2: 胡麻高原の東部が隆起したのでしょうか。 由良川水系と桂川水系の分水界が出現し,古胡麻湖が出現しました。
         これにより,胡麻高原~南丹市園部町までの区間では,川の流れが逆転したことになります。

「山内(2002)」に準拠した河川争奪史です。 「谷中分水界」の移動を伴うケースで,段階(Stage)が分かれています。
  • Stage 3: 胡麻高原の分水界が,東端から西端まで移動し,古胡麻湖が消滅しました。
  • Stage 4(現在): 南丹市園部町で2箇所の河川争奪が発生し,桂川の流れが園部町大戸地区を流れるように変わりました。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 「参考図書」と「山内2002」にそれぞれ掲載されている河川争奪の原因と流路の変遷は,全く異なっています。 詳しくは原典を照会してください。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】