石川県:リアス海岸の九十九湾
地形の特徴

リアス海岸,沈水海岸

地形と地質の三次元イメージ : 九十九湾及び周辺部
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

能登半島の先端部は,古第三紀~新第三紀の火成岩で構成されています。
開析がある程度進んでいるため,全体的に平坦な形状を示しており,大まかにみて,高位・中位と下位の海成段丘面が存在しています。
この付近は,リアス海岸(沈水海岸)のため,いわゆる「溺れ谷」が各所に存在し,「九十九湾」はその典型的な例と言えます。
空中写真の三次元イメージ : 九十九湾

空中写真で観察すると,「城ヶ崎」近くの海中には,複数の岩礁らしき影が存在しています。 かつての陸地の名残のようにも思えます。
また,「九十九湾」の中にも,複数存在する小さな岬の延長上の海中に,「波食棚」と思われる地形が存在しています。
元々尾根だった場所に海水が近づいたため,波による侵食と,波によって移動する礫などの研磨作用も加わって,「波食棚」が生まれたのでしょう。
この付近は,沈降性の大地なので,海面が下降する場合を除いて,波食棚らしき場所が再び陸地化することは無さそうです。
【参考】標高段彩図と令和6年能登半島地震による津波浸水域図の重ね書き図

「九十九湾」の湾奥では,標高が約1.8mの土地の周辺まで,「令和6年能登半島地震」による津波で浸水しました。
一方,湾口近くの標高約1.5mの土地は,浸水を免れたようです。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 「令和6年能登半島地震」で被災された皆様に,心よりお見舞い申し上げます。
  • 本ページで使用している「地形情報」と「地質情報」は,「津波浸水域図」を除いて令和6年能登半島地震が発生する以前に公開されていたものです。

【引用情報】

【参考情報】

  • 参考図書:そしえて文庫90,地図の風景 中部Ⅲ 富山・石川・福井,pp.89-92.,そしえて刊,1981年9月20日
  • 太田 陽子・平川 一臣:能登半島の海成段丘とその変形,地理学評論,第52巻,第4号,pp.169-189.,1979年
  • 地形・地質情報ポータルサイト > 地質・地形などのお話 > リアス海岸(Rias coast)とは

【お断り】