富山県:和田川と坪野川の穿入蛇行と地下捷水路
地形の特徴

穿入蛇行,捷水路,地下捷水路,瀬替(川廻し),河成段丘(河岸段丘)

地形と地質の三次元イメージ : 和田川とその流域(部分)
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

「和田川」は,「射水丘陵」から流れ出て,「庄川」とほぼ並行に北上し,庄川の河口近くでその右岸に合流する河川です。
射水丘陵は,新生代新第三紀中新世(約1000万年前)に,海底で堆積した「泥岩層」と「砂岩層」で構成されています。
和田川が射水丘陵の端部に近づいたあたりから,庄川の「河成段丘面」にかけて,比較的小規模の「穿入蛇行」を形成するようになります。
なお,発電所は富山県企業局の「庄東第一発電所」で,最大出力は,24MWです。
地形の三次元イメージ : 和田川の穿入蛇行と地下捷水路

射水丘陵の地質は,新第三紀層の「泥岩・砂岩」のため,人工掘削が可能です。
「和田川」には,「穿入蛇行」の首元を「地下捷水路」で短絡させた場所が存在します。
地形図によると,和田川の河道も現存するようなので,洪水時に使用するバイパスのような目的があるのかもしれません。
地形の三次元イメージ : 坪野川の穿入蛇行と(地下)捷水路

地形図によると,「和田川」の支流の「坪野川」には,2か所の「(地下)捷水路」が存在します。
「②」については,地形図ではトンネルとして記載されていますが,GoogleMapsの空中写真では「水路」が写っています。
また,標高データからも「凹地」が確認できるので,「②」は普通の捷水路と判断できます。
一方,「③」については,地形図や空中写真から「地下捷水路」であると判断できます。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 「射水丘陵」は,和田川によって侵食を受け,幅広の河床が形成されました。
  • やがて何らかの理由で土地が隆起したため,和田川は再び「下刻侵食」を開始し,その侵食の過程で「河成段丘」や「穿入蛇行」が形成されました。
  • 人工的な「蛇行短絡」のことを,「瀬替(川廻し)」とも言います。

【引用情報】

【参考情報】

  • 参考図書:そしえて文庫90,地図の風景 中部Ⅲ 富山・石川・福井,pp.59-62.,そしえて刊,1981年9月20日

【お断り】