富山県:呉羽丘陵
地形の特徴

・河岸段丘(河成段丘)

案内図用三次元イメージ:富山平野と呉羽丘陵

「呉羽丘陵」の東端は,富山平野(東側)に向かって急激に落ち込む,急崖地形を示しています。
富山平野(狭義)の西縁には,西側隆起の「呉羽山断層」が伏在します(沖積層に埋まっているようです)。
射水丘陵と呉羽丘陵の間の鞍部(〇の位置)には,かつて神通川が流れていました
地形の三次元イメージ:呉羽丘陵

「呉羽丘陵」の脊梁部は,新生代第四紀更新世(約100万年前)の「礫層」や「砂泥互層」で構成されています。
呉羽丘陵の西側の段丘面は,当時こちら側を流れていた神通川の堆積作用の結果です。
河道が東進した後は,丘陵の東側にも段丘ができそうなものですが,側方侵食力の方が強かったのでしょう,
隆起した更新層をも含めて削り取ったと考えられています。
写真:呉羽丘陵からの立山

「呉羽山公園」からの立山連山~薬師岳です。

【記事】
 ① 呉羽山断層が活動した結果,以下のことが起こったと考えられています。
  ・断層の西側が隆起したことより,呉羽丘陵が形成されました。
  ・断層の東側が沈降したことより,既に存在した射水丘陵と,後に呉羽丘陵となる場所の間を流れていた神通川が,現在の場所(近く)に移動しました。
 ② 神通川が飛騨山脈から運んでくる土砂の量が膨大であるため,呉羽山断層そのものがこれらの土砂の下に埋もれてしまった,と考えられます。

【参考情報】
 ・参考図書:そしえて文庫90,地図の風景 中部Ⅲ 富山・石川・福井,pp.48-53.,そしえて刊,1981年9月20日
 ・富山県 > 富山県中央部の里山~地勢~
 ・中村 洋介ほか2氏:富山平野西縁の河成段丘とその変形,地学雑誌,第112巻,第4号,pp.544-562.,2003年

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