北海道:十勝平野北部の河成段丘
地形の特徴

河成段丘(河岸段丘),扇状地,十勝川水系,音更川,士幌川,然別川

地形と地質の三次元イメージ : 上士幌町付近の十勝平野
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

「上士幌町」には,西の「音更川」と東の「居辺川(おるべがわ)」が作った,広大な段丘面があります。
本図の範囲内においては,第四紀チバニアン期に形成された「段丘Ⅰ(離水前は扇状地)」の面積が最も広いのが特徴です。
「音更川」も,居辺川に近い所を流れていたのかもしれません。
地形と地質の三次元イメージ : 士幌町付近の十勝平野
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上士幌町付近で最も広大な面積を占めていた「段丘Ⅰ」の形成に大いに関与した「居辺川」は,
士幌町付近になると「長流枝内丘陵」の東側へと離れて行き,本図の範囲内における段丘Ⅰの面積は急速に狭くなります。
後期更新世前期に形成された「扇状地(離水して段丘Ⅱ)」も,比較的面積が狭くなっています。
従って,最も広大な面積を占めているのは,後期更新世中期~後期に形成された「段丘Ⅲ(離水前は扇状地)」となります。
地形と地質の三次元イメージ : 士幌町付近の十勝平野
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「音更町」付近まで下がると,「段丘Ⅲ」の占める面積が圧倒的に広くなります。
「音更川」は,かつて自分が形成した「段丘Ⅱ」を,「下方浸食」と「側方侵食」によって削ってしまったのでしょう。
【引用情報と参考情報】

【引用情報】

【参考情報】

  • 参考図書:そしえて文庫82,地図の風景 北海道編Ⅱ 道東・道北,pp.114-117.,そしえて刊,1980年 3月 1日
  • 高橋 繁樹ほか2氏:音更川堤防漏水調査について,寒地土木研究所昭和50年度技術研究発表,pp.488-501.,1976年2月

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