神奈川県:玄倉恩賜林の深層崩壊跡地
地形の特徴

崩壊地形,深層崩壊,土石流,沖積錐,関東地震

地形と地質の三次元イメージ : 玄倉,丹沢湖およびその周辺
三次元地形図上でマウスクリックすると「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。 ダブルクリックで元に戻ります。

シームレス地質図 の主な凡例は,ここをクリックしてください。 別ウィンドウで表示します。
  • 記録によると,1923年の関東地震とその後の余震や降雨によって,「日影山」の北西斜面で大規模な崩壊が発生しました。
  • 20万分の1 シームレス地質図によると,深層崩壊が発生した斜面の地質は「付加体の玄武岩」です。
  • 大(平)洋の底からこの地へと運ばれて来る間に生じた褶曲や亀裂に加え,地震の揺れによって崩壊寸前にまで緩んでしまったものと思われます。
  • その後,1920年代に復旧工事が行われました。現在では,密林状態となっているため,崩壊の痕跡は見つけにくくなっています。
【災害写真と空中写真との比較】
  • 林野庁から公開されている神奈川県作製の資料写真と,最新の標高データに基づく空中写真の三次元イメージを比較しました。
  • 大規模土砂崩壊(深層崩壊)は,「日影山の北西斜面」の源頭部で発生しました。
  • 当時の写真から,崩壊した土砂(土石流堆積物)が谷の出口に堆積しているのが確認できます。
  • 最新の標高データ(1mDEM)にも,その痕跡が明瞭に残っています。
地形の三次元イメージ : 崩壊地の現況(1mDEM使用)
  • 斜面崩壊(滑落崖)の場所を推定して「SC」で図示しました。
  • 崩壊地の直下で標高が500m~550mに,大きな縦の亀裂が2ないし3箇所存在します。
  • これは,崩壊直後の写真にも写っており,形状から「ガリ侵食」ではないかと思います。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 『日本の地形レッドデータブック 第2集,46ページ下段』に記載されている斜面には,深層崩壊地形は存在しません。 明らかな誤植です。

【引用情報】

【参考情報】

  • 参考図書:日本の地形レッドデータブック 第2集 -保存すべき地形-,p.46,古今書院刊,2002年3月23日       

【お断り】