北海道:宗谷丘陵の周氷河地形
地形の特徴

周氷河,周氷河地形,周氷河性波状地,デレ(周氷河皿状地)

地形の三次元イメージ : 宗谷丘陵
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

「宗谷丘陵」は広すぎるためその全体を図化すると,個々が小さくなりすぎて,うまく表現できません。
従って,オホーツク海に注ぐ「鬼志別川」から「宗谷岬」までを図化しました。
宗谷丘陵には,ほぼ中央に1本の「脊梁」が通っており,その地質は,中生代後期白亜紀の「砂岩」と「泥岩」です。
地形の三次元イメージと現場写真 : Pos.1 からの宗谷丘陵

オホーツク海に注ぐ「泊内川(とまりないがわ)」とその支流の流域には,随所に「デレ(周氷河皿状地)」と思われる地形が存在します。
「宗谷丘陵」の脊梁に林立するのは「風力発電所」の風車です。 図化に際し,風車の高さを全て80mとしてあります。 以下の写真と比較してみてください。

宗谷丘陵を眺められる場所はそんなには多くありません。
宗谷岬ウインドファームの構内の「白い道」か,国道238号沿いにある「宗谷丘陵展望パーキング」くらいかと思います。
この日は雲が低く,標高167mの「丸山(玄武岩)」に雲が懸かっていました。
注 一番手前にある「オンコ(多分)」の木は,枝が左側にしかありません。 右からの風が如何に強いかかわかります。

谷底近くに「ガリ侵食」状の小さな谷があります。 これが最終氷期以後に形成された二次的な「V字状谷」です。
地形の三次元イメージと現場写真 : Pos.2 からの宗谷丘陵

この付近は,新生代の古第三紀~新第三紀にかけての「堆積岩」でできています。
少なく見ても2千万年弱経過しているため,数えきれないほどの「氷期」を経験したと思われます。
幾度となく繰り返された「周氷河作用」によって,尾根筋は丸みを帯びています。

「目梨川」の北側を流れる「未詳川」の上流方向です。 典型的な「デレ(周氷河皿状地)」のように思われます。 
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 地中に含まれる水の凍結・融解によって,岩盤の崩壊と崩落(移動)が発生することを「周氷河作用」と言います。
  • 現在に最も近いウルム氷期の間,北海道と東北地方の大部分では海面の高さまでその作用が続きました。
  • その結果,浅層崩壊が繰り返し発生し,尾根は丸くなり谷は浅くなるという「周氷河地形」が出来上がりました。
  • 最終氷期の後は河川水の侵食が始まり,多くの谷で二次的な゛「V字谷」が作られつつあります。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】