大分県:小田の池と高層湿原
地形の特徴

火山地形,地溝帯,高層湿原,谷地坊主

地形と地質の三次元イメージ :
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/5万 地質図幅[別府](出典,下記)」を表示します。

「崩平山(くえのひらやま)」は,約34万年前頃(新生代第四紀中期更新世)の火山,「野稲岳」は,約42万年前頃(同)の火山です。
崩平山の火山帯は,東西に走る「活断層群」により大きく崩壊しており,断層の延長が「立石池」と「山下の池」を通過しています。
既往の資料では,「小田の池」と「立石池」は,火口(マール)に起因する天然湖,とされています。
地形の三次元イメージ : 小田の池とその周辺部

「小田の池湿原」は,池の南に隣接する「高層湿原」で,九州には珍しい「谷地坊主」が形成されています。
ただ,小田の池の北東側から,「戦川」の枝谷の「谷頭侵食」がものすごい勢い?で迫ってきています。
この部分の地質は「田代岩屑堆積物」すなわち「岩屑なだれ堆積物」なので,侵食に弱いのです。
他にも小さな谷が無数に存在するのはそのためです。
地質学的年代でみた場合,比較的短い時間で,戦川は小田の池との「分水界」を超えてしまうでしょう。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 参考図書では,「山下の池は,火口(マール)に起因する天然湖」だったものに手を入れて「人造湖」に改変された,と記載されています。
  • すなわち,天然の窪地(凹地)を利用してダムを建設したのです。
  • 従って,ダムの堤体が断層線の上に設置されてしまいました。 この点の検討はきちんとされている,と期待したいところです。

【引用情報】

【参考情報】

  • 参考図書:日本の地形レッドデータブック 第1集 新装版 -危機にある地形-,p.192,古今書院刊,2000年12月8日
  • 大分県 > 小田の池と湿原の成り立ち

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