愛媛県:伊予灘断層海岸
地形の特徴

断層海岸,三角末端面,必従谷,断層地形

地形と地質の三次元イメージ : 伊予灘海岸
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伊予灘沖の海底に存在する断層群は,全て「中央構造線活断層系(MTL)」に属する「活断層」です。
「牛ノ峰」,「鳥越峠」,「朝が峠」や「足山」は,全て「断層崖」の頂点を結ぶ稜線上のランドマークです。
「断層崖」は断層地形の一形態である「三角末端面」を形成し,末端面には数多くの「必従谷」が成長しています。
変成岩は,全て「三波川変成帯」に属する岩石です(下記参照)。
地形の三次元イメージ : 伊予灘海岸(部分)

「伊予灘沖海底断層群」は80km以上にも及ぶ長大な断層帯ですが,発生間隔は3000年程度と推定されています。
現在の「断層地形(断層崖)」がどのくらい前に活動したのかわかりませんが,数多くの「必縦谷」が存在することから,
断層崖ができてから相当程度の時間が経過していることは間違いないでしょう。

「長浜港」近くの断層崖は,侵食が進み山容が丸くなっています。
また,「地すべり地形」が散見され,そこに集落が存在します。従って,この地すべりは記録が残っている時代より古いものだとわかります。
国土地理院によると,沿岸部分の水深は10m~20mと,背後に大きな断層崖がある割には浅いことから,
三角末端面に発達した必縦谷から運ばれてきた土砂が,海底に堆積しているものと考えています(確証はありません)。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 三波川変成帯(三波川変成岩類):中央構造線の南に位置し,東端は関東山地,西端は九州という,全長1000kmにも及ぶ日本最大の変成帯の一つです。
  • 中生代前期白亜紀(約1億年前)~新生代古第三紀暁新世(6千万年前)にかけて,海洋プレートの沈み込みに巻き込まれて一緒に沈み込んだ付加帯である白亜紀の堆積岩が,地中深部で低温ながら地中の高い圧力によって変成を受けた岩石です。
  • 四国の中央構造線の北には,中生代後期白亜紀(約7.5千万年前頃)に海底で堆積した「砂岩・泥岩」などで構成される「和泉層群」が分布しています。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】