- 俱留尊山,香落渓,赤目四十八滝や室生川一帯は,「室生火山岩類」と呼ばれている,大規模火砕流起源の「(溶結)火山角礫岩」に覆われています。
噴出した火山はわかっていませんが,噴出した時期は新生代 新第三紀 中期中新世(約1,400万年前)頃と推定されています。
- 室生火砕流起源の火山角礫岩には,縦方向の柱状節理が発達しています。
- 柱状節理は,柱と柱の結合力が弱いために,節理(亀裂)に入り込んだ水が凍結し融解する際に 節理が剥がれ落ちるという岩屑化現象が起きやすい上に,大雨や流水に対する抵抗力も弱いため,斜面の崩壊や川による侵食を受けやすい,という特徴があります。
- 「俱留尊山」や「亀山」を結ぶ尾根は,この火山角礫岩(室生火山岩類)が侵食によって,馬の背状になっています。
- 山稜の西に存在する断層,東西を流れる「名張川」と「青蓮寺川」の侵食作用,火山角礫岩の持つ柱状節理の崩壊傾向などが総合的に組み合わさって,斜面の崩壊や地すべりが多発したものでしょう。
- 「お亀池」と「お亀湿原」は,「亀山(849m)」の西斜面で発生した大規模な斜面の崩壊あるいは地すべりで発生した「移動土塊」に,水が溜まって湿地化したものです。
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