石川県:「白米の千枚田」の地すべり地形
地形の特徴

地すべり地形,千枚田,海成段丘(海岸段丘)

地形と地質の三次元イメージ : 奥能登丘陵
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

能登半島北部の山々は,「奥能登丘陵」と呼ばれています。
輪島市近郊の「高洲山(567m)」や珠洲市近郊の「宝立山(469m)」など,一部を除くとおおむね300mより低い山々で構成されています。
産総研・地質調査総合センター発行の「1/20万シームレス地質図」によると,「白米の千枚田」の地質は,中新世後期(約1100万年前)の「珪質泥岩」です。
すぐ西側は,古第三紀漸新世(約3000万年前)以降の「安山岩」などの溶岩・火砕岩で覆われています。
地形の三次元イメージ : 「白米の千枚田」の地すべり地形
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。防災科研の「地すべり地形分布図」を表示します。

「能登丘陵」が日本海に落ち込む「外浦」側の斜面の特徴は,なんといっても「地すべりの多発」地帯であることです。
防災科学技術研究所の「地すべり地形分布図」では,上図に示す海岸線の部分全てが地すべり地形,と判定されています。
「白米の千枚田」と言われる斜面も,かつての地すべり地(滑落土)を,段々畑に整地したものでしょう。
【参考】地すべり地形分布図と令和6年能登半島地震による斜面崩壊・堆積範囲図の重ね書き図

「地すべり地形分布図」に記載されている「地すべり地形」と,実際の地震による「斜面崩壊・堆積範囲」を比較してみたところ,
「白米千枚田」内の「地すべり移動体」には変状が起きていなかったらしいことがわかります。
ただし,これは震災直後に撮影された空中写真の判読結果で,現地調査が行われていない段階なので,完全なものとは言えません。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 「令和6年能登半島地震」で被災された皆様に,心よりお見舞い申し上げます。
  • 本ページで使用した「地形情報」と「地質情報」は,「斜面崩壊・堆積範囲」を除いて令和6年能登半島地震が発生する以前から公開されていたものです。
  • 「白米千枚田」付近から西側には,「海成段丘」状の地形が存在しています。 滑落崖から滑り落ちた地すべり土塊が,段丘の上に堆積しているのかもしれません。 段丘と土塊の各年代を調べる必要があるでしよう。
  • 日本海岸側の「外浦」には海成段丘が発達していますが,九十九湾などの「内浦」は,隆起運動よりも沈降運動の方が大きく,沈水海岸(リアス海岸)が多く存在します。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】