東京都:武蔵野台地の湧水(三宝寺池・善福寺池・井の頭池)
地形の特徴など   

崖線湧水,露頭,消滅地形

標高段彩図と都市圏活断層図の三次元イメージ : 武蔵野台地とかつての湧水池群
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。国土地理院の「都市圏活断層図(出典,下記)」を表示します

武蔵野台地三大湧水池とは,吉祥寺市・井之頭池,杉並区・善福寺池,練馬区・三宝寺池のことでした。
いずれの池も,「武蔵野台地50m崖線」にある崖(谷頭)の下からの自然湧水による池でしたが,現在は全て枯渇し深井戸からの揚水で賄われています。
行政区が違うので離れているように見えますが,地形図を見るとわかるように,実は三つの池共かなり近いところにあります。
三つの池から流下する人工?河川のうち,石神井川は北区の王子近くで隅田川に,善福寺川は神田川と合流した後に両国橋近くで隅田川に注ぎます。
標高段彩図の三次元イメージ : 三宝寺池

東京都練馬区の南部を東西に貫流する「石神井川」の支流に,「三宝寺池」が源流だった「三宝寺川(現暗渠)」があります。
以前はかなり大量の水量がありましたが,1960年頃から水量が減り始め,現在は深井戸を掘っての揚水(井戸水)に頼っています。
標高段彩図の三次元イメージ : 善福寺池

「善福寺川」の源流は,三つの湧水池の真ん中に位置する「善福寺池」です。
この付近の「50m崖線」を構成する地層は,地下水を貯めやすい(通しやすい)性質があるため,かつては最も湧水量の多い池でした。
過去形なのは,他の湧水池同様に1960年代~70年代にかけて枯渇したからです。 情報によると,深井戸からの揚水や再処理水の放流が行われているそうです。
標高段彩図の三次元イメージ : 井の頭池

東京に数ある湧水群の中で群を抜いて有名なのが「井の頭池」ですが,この池も枯渇していて深井戸による揚水によって水量が確保されています。
上水の確保のために,武蔵野市などが掘削した深井戸からの揚水が原因と言う説があります。
ちなみに,井の頭池は三鷹市の外れにありますが,上流側の「井の頭自然文化園」は武蔵野市になります。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 三宝寺池などの各湧水は,「武蔵野台地50m崖線」と呼ばれる谷頭(源頭底部付近)から湧水していました。
  • 雨水が地中に浸透して,砂や礫の多く含まれる地層に沿ってゆっくりと流下し,台地の縁に突き当たった所から湧水しますが,この場所の標高がおおむね50mにあることから,「武蔵野台地50m崖線」と名付けられました。
  • 実際の標高を各図に表記しました。これにより,池を取り巻く谷頭の高さは概ね7m~9mであることがわかります。
  • 現在,本ページで紹介した各池は,環境省のリスト「東京都の代表的な湧水」には掲載されていません。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】