埼玉県:古利根川の河畔砂丘,志多見砂丘
地形の特徴など   

自然堤防,河畔砂丘,古利根川,瀬替え

地形(標高段彩図)の三次元イメージ : 古利根川と志多見砂丘

「志多見砂丘」は,加須市を流れる「会の川」と言う細い流れの河畔にあります。
会の川は1594年(文禄3年)に,この地を治めていた忍城主・松平忠吉が「瀬替え」を行うまで,利根川の本流だったのです。
従って,会の川の河原に堆積している土砂は,大河「利根川」そのものが運んできた土砂,と言うことになります。
会の川に沿って,古利根川の「自然堤防」が発達し,かつて「川俣」,「岩瀬」,「須影」,「志多見」と「大桑」という「河畔砂丘」存在しました。
しかし現在では,志多見砂丘だけが残っている,と言う感じのようです。

「志多見砂丘」は,図の中央を左から右に流れる「古利根川(現会の川)」の,右岸側の「自然堤防」にあります。
右端の「志多見砂丘(例)」を始めとする,数多く存在する黄緑色の部分が,砂丘あるいはそれに類する地形であると考えられます。
地形断面図 : 志多見砂丘付近

「会の川」の横断図を作ってみました。一般的な河川は,周囲より標高が低くなっています。
しかし,「会の川」では,川が運んできた土砂が堆積した「自然堤防」によって周囲より高くなった結果,「天井川」になっています。
「志多見砂丘」付近の自然堤防の高さ(比高)は,左岸側で約2.2m,右岸側で約2.7mとなっているようです。
注 グラフでは,自然堤防の縁は急崖のように見えていますが,縦横比が大きいので,傾斜は7~8パーミル程度です。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 地形断面図に記載のように,比高が2m~3mの自然堤防(天井川)が形成されています。
    この辺りは「関東造盆地運動」の中心である「加須低地」の一角ですが,地盤の沈降運動と自然堤防の形成には大きな関係があったろうと想像します。
  • 「自然堤防ができる」ということは,過去に幾度となく氾濫が発生したことを意味しています。
    氾濫が発生したから,自然発生的に堤防ができたのです。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】