岩手県:岩手火山の火山地形と流れ山
  (日本の地質百選:岩手山)
地形の特徴

火山地形,流れ山,火山麓扇状地,山体崩壊,岩屑なだれ,日本百名山

地形と地質の三次元イメージ : 岩手山(南山麓)
三次元地形図上でマウスクリックすると「2.5万分の1 岩手火山地質図」を表示します。 ダブルクリックで元に戻ります。

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  • 「岩手火山」は,西と東という二つの成層火山の複合体です。
  • 歴史は「西岩手火山」の方が古く,規模も若干大きいようです。
    小規模のカルデラが形成された結果「御苗代湖」などの火口湖ができました。 また,「焼切沢」という開析谷が,カルデラの中まで侵入しています。
    南斜面は大部分が西岩手火山です。歴史が古いので,深いV字谷が存在し,その谷頭の崩壊が進んでいるようです。
  • 一方,「東岩手火山(薬師岳)」は最近までマグマ噴火が続いていましたが,1732年(享保17年)の山腹マグマ噴火以後,活動は小規模化しました。
地形と地質の三次元イメージ : 岩手山(西山麓)
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  • 西岩手火山の楕円形カルデラは,「焼切沢」とその源流部の「大地獄谷」などの侵食により,開析がかなり進んでいます。
    楕円形カルデラのほぼ中央に,「御苗代湖」などの火口湖を持つ「中央火口丘」が存在しています(二重火口)。
  • 「犬倉山」の南側(図右側)には半円形の「崩壊壁」があり,その底の部分から「網張温泉」の元湯が湧出しています。
地形と地質の三次元イメージ : 岩手山(北麓)
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  • 南斜面同様に,北斜面の大部分は西岩手火山です。まもなく,カルデラ壁を壊してしまいそうな沢が2本存在します。
  • 山麓の大部分には,礫や砂から構成される「 火山麓扇状地堆積物1」が堆積しています。
地形と地質の三次元イメージ : 岩手山(東麓)
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  • 東麓は,東岩手火山による活動による火山地形が形成されています。
  • 最も新しい活動である1732年(享保17年)の「マグマ噴火」では,2か所の山腹火口(第一,第二噴出火口)から「焼走り熔岩」が流出しました。
  • 岩手火山では,過去に6回もの大規模な「山体崩壊」と,それに伴う「岩屑なだれ」が発生しています。
  • 最も新しい崩壊などは,約7000年前に東岩手火山の「薬師岳(山頂)」で発生した山体崩壊と,それによる大規模な「平笠岩屑なだれ」です。
    山麓には複数の「流れ山」が形成されましたが,現代に至り採石場などによって凸型の地形が消滅しつつある,とのことです。
【空中写真】 岩手山

手前の「東岩手火山(薬師岳)」は,山頂の火口が2重になっており,何回も噴火が続いたことがわかります。
奥の大きな楕円形のカルデラは「西岩手火山」によるものです。 カルデラのほぼ中央に「御苗代湖」などの火口湖が存在しています。
岩手山

この登山ルートは,深田久弥の登山ルートを再現しました。
  • 深田久弥は,網張温泉を出発し,その当時なかったハズの網張温泉スキー場を直登し,犬倉山,姥倉山と黒倉山を巻いて「鬼ヶ城尾根」に至り,一旦「地獄谷」に降りてから現避難小屋のコルを通過して山頂(2038m)に至ったと思われます。 鬼ヶ城尾根は険阻なので避けたのでしょうね。
  • この登山ルートは途中100mほど降る場所もあって,合計1,500mほど登らねばなりません。
  • また,ルート距離は約11kmとなるなど,健脚でも5時間弱ほどかかると言う,かなりの長距離ルートです。
【引用情報と参考情報】

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】

  • 本ページは,旧GUPIのウェブサイト「地質情報ポータルサイト」で公開されていた「日本の地質百選:岩手山」と「日本の地質案内:岩手火山の火山地形と流れ山」を統合したものです。
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