位置情報に疑問のある「ボーリング柱状図」の事例
-独自調査及び独自評価による-
このページについて

 事務局では,過去に地盤情報データベースを構築する目的で,インターネットやCD-Rなどで公開・提供されているボーリング情報を収集・精査・検討する機会がありました。 その過程で,「位置情報(緯度・経度・標高)に疑問のあるボーリング情報」を偶然に発見しました。
 ボーリング情報を有効活用するために本ページで公開しますが,決して,恣意的に掲載しているわけでは無いことを,予めお断りいたします。
 皆さんが以下の各ボーリング情報を利用される際には,ボーリング柱状図等に記載されている位置情報をそのまま利用すること無く,ご自身で納得されるまで,電子地図などを利用した確認作業を実施されることを強く推奨します。

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位置情報に疑問のある(調査)業務名一覧
Case 出典 業務等件名 疑問点 推定理由等
A_01 KuniJiban 孔口位置が道路から南東方向に約400mずれている 測地系の取り違えか
A_02 KuniJiban 孔口位置が道路から南東方向に約400mずれている
孔口位置が道路から北西方向に約400mずれている
測地系の取り違えか
A_03 KuniJiban 複数のボーリングが二重に登録されている
双方が南東(北西)方向に約400mずれている
DB構築時の確認ミス+
測地系の取り違え
A_04 KuniJiban 孔口位置が道路から南東方向に約400mずれている 測地系の取り違えか
A_05 KGDB-2005 孔口位置が道路から南東方向に約400mずれている 測地系の取り違えか
A_06 KGDB-2012 孔口位置が道路から南東方向に約400mずれている 測地系の取り違えか
A_07 KuniJiban 孔口位置が道路から微妙にずれている 原因不明[真偽判定できず]
A_08 KuniJiban 孔口位置が道路から微妙にずれている 原因不明[真偽判定できず]
A_09 KGDB-2005 孔口位置が港湾施設(岸壁)から微妙にずれている 原因不明[真偽判定できず]
B_01 KuniJiban 同じ座標に,ほぼ同じ内容のボーリングが2本存在する DB構築時の確認ミスか
B_02 KuniJiban 同じ座標に内容の異なる2種類の土性図が存在する DB構築時の確認ミスか
C_01 KuniJiban 位置が明らかに間違っている 座標値の読取りミスか
C_02 KuniJiban 位置が明らかに間違っている 座標値の読取りミスか
C_03 Geo-Station 位置が明らかに間違っている 座標値の読取りミスか
D_01 KuniJiban 標高の値が現況と合っていない 原因不明
D_02 Awajiban T.P.ではない基準が使われている 独自仕様書なら,誤りではない
D_03 Kagoshima 標高の値が現況と合っていない KBMが使われている
参考情報
紙の柱状図では孔口高さの表記は様々である,という事例。  現在では,標高の基準として「T.P.」が使用されるが,以前の柱状図ではこのように記載されていた。
出典:
 ・Kunijiban : 国土地盤情報検索サイト, 国土交通省; (国研)土木研究所; (国研)港湾空港技術研究所; 公開先リンクはここ
 ・KGDB-2005 : 九州地盤情報共有データベース2005, (公社)地盤工学会九州支部; DVDによる有償頒布
 ・KGDB-2012 : 九州地盤情報共有データベース2012, (公社)地盤工学会九州支部; DVDによる有償頒布
 ・Geo-Station : 統合化地下構造データベース,  (国研)防災科学技術研究所; 公開先リンクはここ
 ・Awajiban : 徳島県地盤情報検索サイト, 徳島県; 公開先リンクはここ
 ・Kagoshima : かごしま地盤情報閲覧システム, (公財)鹿児島県建設技術センター ; 公開先リンクはここ