平成28年熊本地震:京大火山研究センター丘の土砂崩れ
地震前後の三次元地形・空中写真イメージ

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震災後の空中写真:国土地理院「平成28年熊本地震 西原地区 正射画像(2016年4月16日)
 震災前の空中写真:国土地理院「国土画像情報 第一期(1974年~1978年撮影)」   
いずれの空中写真もKashmir3D で三次元可視化処理を実施。 視点位置と対象範囲は同じとし,標高・水平比は1.5:1です。
地震で崩壊した斜面の形状と地質断面図(簡略)

(左)「Kashmir 3D」上で標高を読み取っている画像(部分)に,説明文等を加筆。
(右)以下のボーリング柱状図から作成した「簡易的な地層断面図」。 興味のある方は,各柱状図を参照ください。
注 本断面図の標高はKashmir 3Dで読み取っているので,柱状図に記載されている標高とは一致しません。 目安とお考えください。
地質平面図と記事など

産業技術総合研究所「シームレス地質図」にマーク等を加筆。
「A」は本事例の場所,「B」は975m峰の場所です。

★発生した事象について
☆京都大学火山研究センターが立地する丘(名称不詳)の地質は,左記シームレス地質図によると「デイサイト・流紋岩類」とされています。
☆この丘には国土交通省が実施した調査ボーリングが3孔存在するため,それらから簡易的な地層断面図を作成してみました(上図右)。
☆丘の頂部では,火山灰,黒ぼくと軽石からなる軟らかい地層が10m以上堆積しています。 一方,基盤岩は「軟岩・風化岩」という記載で具体的な地質名はありませんが,シームレス地質図によると「流紋岩類」と思われます。
☆最も崩壊規模の大きかった土砂崩れの源頭部は,No.2孔とほぼ同じ標高にあるため,遷急線付近から下にあるこれらの軟弱な表土層が,地震による大きな震動(水平加速度)により滑り出したものと考えられます。
☆かなりの長距離を流れ下っているので,地震による「岩屑なだれ」が発生したと考えていますが,現地調査を行っていないため,仮説程度です。
 ☆事務局で可視化した柱状図(PDF)はこちらです。
  No.1   No.2   No.3

★ボーリング孔の出典:(国研)土木研究所
  「国土地盤情報検索サイト-KuniJiban-

地震前後の三次元地形・空中写真イメージ(拡大)

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震災後の空中写真:国土地理院「平成28年熊本地震 西原地区 正射画像(2016年4月16日)
 震災前の空中写真:国土地理院「国土画像情報 第一期(1974年~1978年撮影)」   
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