土砂災害と雨量について 「2009年7月 山口県防府市 真尾地区(2009山口豪雨) 土石流」
① 2009年7月の白昼,山口県防府市を中心とした範囲で,多くの土石流が発生しました。 特に,真尾(まなお)川の支流に発生した大規模な土石流は,真尾地区の特別養護老人ホームに流れ込み7名が犠牲となるなど,災害地全域の犠牲者は14名と,大きな土砂災害が発生しました。
② 土石流の引き金は,豪雨による斜面の 表層崩壊 と言われています
③ 参考資料としては「国土交通省 平成21年7月21日豪雨による山口県土石流災害の状況」が良いと思います。
・連続雨量:332mm(7/19~7/22)
・最大時間雨量:64mm (7/21 09:00)
・最大土壌雨量:216mm (7/21 12:00)
・土石流発生時刻: 7月21日(12:00頃)

※最大時間雨量を示した時刻と,土石流が発生するまでの時間差は,ほぼゼロです。

※土壌雨量200を越えてから土石流が発生するまでの時間差も,ほぼゼロでした。

※21日の7時45分に「土砂災害警戒警
 報」が発令されたので,余裕時間は4時間程度あったことから,適切な避難誘導があったなら,と思います。

※7時頃の土壌雨量は約100すから,この地域の警報レベルはかなり小さい(土砂災害が発生しやすい)地域であることがわかります。

半月以上前からの雨量の状況です。 連続雨量と違って,雨量ゼロによるリセットをしていないので「累積雨量」としました。

出典:日本気象協会

出典:国際航業(株)
 
山口県による土砂災害警戒区域(災害発生前の平成20年に指定)
真尾地区は,複数の土石流堆積が輻輳する「土砂災害リスクの大きな場所」です。
 
出典:国土地理院
(執筆・編集)地質情報整備活用機構