金城町4丁目の壕群 No.11;那覇市首里崎山町1丁目・同金城町4丁目
写真撮影:2009年12月,2015年3月,2016年4月

崎山公園の直下の崖にこの壕はありました。 撮影:2009年12月
貯水タンクの向こうに写っているコンクリートが吹き付けられている崖は,公園整備により切除されました。

最も大きいガマ(自然洞窟)の柵。 撮影:2009年12月。

現在はコンクリートで封鎖されています。 撮影:2015年3月。
このガマの右側に古いお墓が2つありますが,文献によると二つのお墓は連結されていたようです。 

柵越しに撮影したガマの内部。 4枚のパノラマ写真。  撮影:2009年12月。
写真右下に小さな開口部が写っていますが,これが文献の記述にある「入口は高さ30センチ・・・」と思われます。

コンクリートで封鎖されたガマ(No.11)の右側に現存する古いお墓の入り口。 撮影:2016年4月。
資料から推測すると,ガマ(No.11)とは,狭い通路で繋がっていました。

お墓の内部(挿入式小型カメラで撮影)。 撮影:2016年4月。 資料から推測すると,ガマ(No.11)とは,狭い通路で繋がっていました。
記事

・「金城町4丁目の壕群」は、全部で4つのガマ(No.8~No.11)から構成されていますが,実際の住所は崎山町1丁目にまたがっているようです。

・那覇市による「崎山公園」の整備工事により,ガマ(自然洞窟)の入り口はコンクリートで閉鎖されました。

・1フィート運動の会の記述にある「高さ30cmの入口」は,このガマの中に掘削されていたようです。 

引用文献[1フィート運動の会 活動報告]

調査日:1993年10月10日 No.11
 ・様 子:全長約15メートル。 2ヵ所の墓を横穴でつないで構築。 入口付近は自然洞窟。
       入口は高さ30センチ,幅50センチと狭い。バッテリーが大量にあった。
 ・形 態:自然壕構築
 ・使用者:日本軍
 ・遺 品:バッテリー,真空管,ビールビン(キリンビール,大日本),軍靴,薬ビン,インクビン,バール,石鹸箱,レンガ,
       昭和15年の10銭硬貨,油紙,一斗缶
 ・土 質:琉球石灰岩,ジャーガル

関連情報

①那覇市立教育研究所の公開資料(首里地区 No.11)