山梨県:曾根丘陵
地形の特徴

新期断層変位地形,断層崖,活撓曲崖

地形と地質の三次元イメージ : 曾根丘陵
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。国土地理院の「都市圏活断層図(出典,下記)」を表示します。

甲府盆地南縁の「曾根丘陵」は,洪積世の中期に八ヶ岳の山体崩壊によって発生した「韮崎岩屑なだれ」の最末端部にあたります。
その後,「曾根丘陵断層群」によって断ち切られたため,「笛吹川」に向かって急崖を成しています。
曾根丘陵断層群(笛吹活断層)によって,北側(甲府盆地側)は沈降,南側(御坂山地側)は隆起が続いています。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 「動かざること山の如し」は,人間の寿命の時間域のことであって,地質的な時間域では「常に動き続けています」。
  • 「市之瀬活断層」による東側沈降運動と,「笛吹活断層」による北側沈降運動の相乗効果により,市川大門付近が最も低地となりました。
    「釜無川」と「笛吹川」がこの低地に流れるようになり,活路を開くべく「富士川」は南進を続けたのかもしれません。

【引用情報】

【参考情報】

  • 参考図書:日本の地形レッドデータブック 第1集 新装版 -危機にある地形-,p.92,古今書院刊,2000年12月8日
  • 澤 祥:甲府盆地西縁・南縁の活断層,地理学評論,第54巻,第9号,pp.473-492.,1981年

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